北るもい漁協の羽幌地区で、今年から札幌中央卸売市場への直送を開始したことからアンコウが昨年より好値を付けている。肝は一時、キロ3万円近く上昇した。出荷量の増減や札幌市場の相場次第では通常の上場と変わらない場合もあるが、出荷先を選択できる生産者の収益アップにつながっている。同漁協では天塩地区が数年前から札幌市場への直送を実施しており、同様に羽幌地区と苫前地区の一着業者も今年から開始した。「地元運送業者の要望を受け、札幌直送は発泡表面に魚種、キロ数を漁業者に明記してもらっている。荷造りの仕方はこれまでと変わらない」と羽幌市場。アンコウのむき身はキロ800~700円、カスベは1200~800円で、通常の上場と大差はないが「高級品の肝は高値が付くため、むき身や他魚種も一緒に送っている。出荷先は生産者の判断に任せている」と話す。