青森、岩手、宮城の東北3県はサバの不漁と小型化が続いている。太平洋の不漁要因は資源量の減少ではなく、水温の変化により漁場である沿岸から回遊経路が沖合に移動したためとみられる。
各県のまとめによると、2023年の水揚量は青森4892トン(前年比19%増)、岩手1万5676トン(同28%減)、宮城3万2755トン(同33%減)。青森県は過去5年平均(1万9386トン)の4分の1にとどまった。3県とも、200グラム前後の小型が多い。八戸前沖さばブランド推進協議会は7月25日、定時総会で会の名称を「サバのまち八戸協議会」に変更することを決めた。八戸前沖にサバ水揚げの大半を担う巻網の漁場が形成されず、脂乗りも不十分なため22、23年度と2年連続でブランド認定を見送り、24年度も認定は厳しい見通しにある現状を踏まえた。