礼文島・船泊漁協の佐々木文雄さんは、ウニ採りなどで使うたもを自作している。他の漁業者からの製作依頼も絶えず、その人の採り方に見合ったたもを無償で作る。「おまえのたもで大漁できたと言われることが何よりうれしい」と話す。たもの枠はステンレス製でラケットのような形状。「丸型に比べてウニをすくいやすい。網袋は特注品でウニが入ると自然に膨らみ、たくさん入りやすい」と特長を示す。枠は5種類の太さを用意。「細いほど岩などの隙間に入り、そこにいるウニを採りやすい。また、根元がしなってバネになり、その弾力で採取できる」と話す。