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新聞記事

特集一覧

掲載日:2024.09.09

異分野共創がカギ

陸上養殖に成功したベニザケ


 株式会社NTTアグリテクノロジー(東京都)の小林弘高マーケティング統括本部長は8月29日、岩手大釜石キャンパスで「完全閉鎖循環式陸上養殖の課題と展望」と題して講演した。通信回線でつながる水質センサーやネットワークカメラなどのIoT機器を駆使し、福島市で実証実験を行うベニザケの陸上養殖について解説。「技術を組み合わせて新たなものを生み出すには、さまざまな分野を飛び越えて取り組むことが重要」と説いた。


掲載日:2024.09.09

伝送食継承へ独創


 余市町の有限会社マルコウ福原伸幸商店(福原江太社長、電話0135・22・2299)は、主力商材・ニシンで簡便・即食など現代の消費志向に対応した商品も展開し、次世代への伝統食文化の継承を追求している。併せて切り込みなどニシンの加工技術を他魚種に注入。時流を捉えて新たな柱づくりにも取り組んでいる。


掲載日:2024.09.09

「天然水サーモン」発売-陸上養殖技術の粋集め

店頭に並ぶ天然水サーモンの柵(右)


 NECネッツエスアイグループが陸上養殖する「天然水サーモン」の販売が8月下旬に大手通販サイト「Amazon」で始まった。同グループのICT技術、株式会社林養魚場の養殖技術を組み合わせた完全無投薬・アニサキスフリーの商材。2日には千葉県市川市の鮮魚店「サカナタベタイ」でも店頭販売を開始。同じ生産方法で先行販売している別名の商品ブランド「JAPAN SALMON」と並んで好評を得ている。


掲載日:2024.09.09

冷静な価格形成共有-道ぎょれん会秋季取引懇 秋サケ分科会-


 8月27日に東京都内のホテルで開かれた「道ぎょれん会」の秋季取引懇談会で、秋サケ製品に関する分科会では、減産予測下も冷静に水揚げ動向など適正価格を見極め、通年商材としても末端の需要に応えられる製品流通に努めていく必要性を共有した。道漁連の役員や担当職員、道内企業の関東担当部署、首都圏の商社、卸業者らが意見を交わした。


掲載日:2024.09.09

成長産業など5本柱-水産庁25年度予算概算要求35%増-


 水産庁が30日発表した2025年度予算概算要求は、今年度予算額(1909億円)対比35%増となる2572億円を計上した。「食料安全保障の確立に向けた持続的な水産業の発展と活力ある漁村の実現」を目的に、資源管理の着実な実施や成長産業化の実現など5本の柱で構成する。漁業生産力・水面多面的機能強化対策事業には今年度の倍額となる30億円を要求。生産力や多面的機能を発揮して地域を支える漁村の活性化を推進していきたい考えだ。概算要求の主要事項は、1.海洋環境の変化も踏まえた水産資源管理の着実な実施 2.増大するリスクも踏まえた水産業の成長産業化の実現 3.地域を支える漁村の活性化の推進 4.水産基盤の整備、漁港機能の再編・集約化と強じん化の推進 5.東日本大震災からの復興まちづくり、産業・生業の再生の5本の柱で構成する。


掲載日:2024.09.09

入荷少なく高値発進。最高更新 「銀聖」キロ8万8888円

最高値を付けた「銀聖」のオス(左)とメス


 北海道の秋サケ定置網漁の水揚げが2日、十勝や日高、日本海北部を皮切りに始まった。いくらの在庫薄、海外産の高値形成などの流通環境下、平成以降最低の来遊予測も加わって、浜値は全面高の滑り出し。札幌市中央卸売市場で3日に行われた初競りも例年より高値に付き、最高値は日高のブランド秋サケ「銀聖」のオス(4キロ台)がキロ8万8888円(税抜き)と、統計が残る2014年以降で最高だった昨年の4倍近い「ご祝儀相場」となった。


掲載日:2024.09.09

大定置でイワシ好漁

高値傾向にあるイワシの荷揚げ(9月3日、森港)


 森漁協の大定置でマイワシが好調だ。6月の網入れからコンスタントに水揚げされており、8月末で1693トンと前年同期の2.4倍に伸長している。浜値も昨年同様に堅調で、餌料の引き合いが強いことに加え、加工業者による仕事買いの側面も見られる。


掲載日:2024.09.09

ホッケ陸上養殖、3カ年で体制確立目指す

低コスト型の簡易養殖施設


 胆振管内の白老町は今年度から道内初となるホッケの陸上養殖事業化に向けた実証実験に乗り出している。2007年度までの3カ年を実証期間と位置付け、閉鎖循環型陸上養殖事業のランニングコストや設備管理などの課題を検証。海洋環境に左右されない持続可能な水産業の実現を目指す。実証事業のスケジュールは1年目に低コスト型の簡易養殖施設を整備し試験飼育で各種データの収集・分析。2年目には事業の最適化と種苗生産技術を確立し、最終年で最適な事業規模や事業推進体制を検討する。


掲載日:2024.09.02

売り場堅守重点、生鮮消化弾みに通年販促へ-サケ特集-


 2024年の北海道の秋サケ定置網漁が開幕した。平成以降最低の来遊予測が示され、漁獲量は4万トン台前半の低水準が続く見通し。競合する海外産もロシア・米国のマスが不振、為替も絡んで高値相場の様相だが、水揚げの回復を見据え、通年の売り場堅守、消流の安定に向けた価格形成が引き続き焦点となる。道漁連の鳥毛康成参事兼販売第二部長に商戦展望、流通対策の重点などを聞いた。


掲載日:2024.09.02

東北3県秋サケ、不漁続く


 青森、岩手、宮城の東北3県の秋サケ漁は2019年度から極度の不振が続く。海洋の温暖化によって海流や餌の環境が変わり、放流した稚魚がオホーツク海まで到達しにくくなった可能性などが指摘される。即効性のある対策は見当たらず、24年度も厳しい漁模様となる公算が大きい。各県のまとめによると、23年度の沿岸漁獲量は青森184トン(前年度比65%減)、岩手86トン(同71%減)、宮城13トン(同85%減)。3県とも過去最低で、記録的不漁となった。


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