生珍味・水産総菜メーカーの株式会社三豊(本社・東京、塩田康就社長)の函館工場(北斗市、電話0138・73・5501)は、北海道新幹線開業の商機を捉え、観光客向けの商品開発を強化している。北海道産を前面に訴求。新幹線を模したパッケージ商品に加え、車内などで手軽に食べられる少量規格の商品も打ち出し、末端消費者にアプローチしている。
函館市漁協根崎地区で養殖ガゴメの水揚げが始まった。例年に比べ生育がやや遅いため「序盤は様子を見ながらの水揚げ」と岩田和晴養殖部会長。4月中旬に発生した低気圧による大シケでは葉体が若干傷んだが「製品化に支障を来さない程度」と大きな被害は免れた。
ひやま漁協江差地区の江差活じめ鮮魚販売部会の小定置業者2軒は今年から本格的にサクラマスの船上神経じめ出荷を始めた。大型定置に比べて水揚量は少なく、手間を惜しまず、鮮度、見た目、品質管理など随所に工夫を凝らす。傷がなく、2キロ以上の良型は函館市場に出荷、函館市内の流通業者から好評を得ている。
新星マリン漁協の臼谷地区でタコ箱漁に着業するタコ・カレイ部会長の阿部喜三男さん(喜宝丸=4・6トン)は、3本の幹綱と長めのアンカー綱で安定化を図っている。6年ぶりに復活させるタコ箱漁オーナー制の開催を前に、その意気込みと漁具・漁法を聞いた。
アンカーの製造・販売を行う株式会社一鐵(一鉄安司社長、小樽市、電話0134・64・1831)は浜の要望に応えるため全国では珍しい鍛造製法で生産している。漁場の地形や底質などを参考に船舶をはじめ定置・刺網といった漁具に使うものも製造。加賀前田藩御用達の刀鍛冶の流れをくみ、一つ一つ手作業で仕上げている。
回転ずしチェーンの「根室花まる」を展開する株式会社はなまる(根室市)が飲食の激戦区、東京・銀座の商業施設「東急プラザ銀座」内に2店舗を同時にオープンして4月で1年。老舗や名店がひしめく銀座にあっても勢いは止まらない。うち1店は同社初の立ち食い形式で勝負している。都内では今年4年目を迎えた東京駅前のKITTE丸の内店が先行し、道外でのブランド構築の礎を担ってきた。銀座と丸の内、3店を統括している及川慶太店長は「東京チームで月商1億円も決して無理な数字ではない」と、次を見据えている。
南かやべ漁協のサクラマスは定置・一本釣りとも好漁だった前年同期を下回っている。定置は4月上旬に1操業で1000尾を水揚げした漁場もあったが次第に減速。一本釣りは低調な水揚げのまま終盤を迎えた。浜値は薄漁を映し高値で推移している。
オホーツク海では、漁場造成の初回値決めが行われ、大半はキロ200~150円の範囲内で妥結された。歩留まりは7~9%。平均的な価格帯は170円前後となっている。
帯広地方卸売市場株式会社(高橋正行社長)は、営業倉庫事業を担う冷蔵庫棟(庫腹2000トン)の冷凍・冷却設備を一新した。老朽化に伴う更新。国際的なフロン排出規制の強化、環境負荷軽減などを勘案し、冷凍機の冷媒は従来のフロンR22から自然冷媒・アンモニア(NH3)に切り替えた。
道南地区で間引きなど養殖コンブの手入れが進む中、4月中旬の低気圧で大シケが発生した。主産地・南かやべ漁協は「ロープが切れたり脱落したり多少の被害はあった」という。状況は施設によって異なるが「全体的に見ると昨年1月のような大規模なものではない」と説明する。