道東沖のサンマ漁は低調な水揚げが続いている。9月末までの数量は前年を1万トン以上下回る1万7千トン台。群れが薄く、船間格差や日変動も大きい。9月下旬には日本水域でも漁場が形成されてきたが、主体は依然ロシア水域や公海で、例年より南下が遅れている。
紋別漁協で延縄に着業する第三清徳丸(14トン)の清水裕次さんと第二十八福栄丸(14トン)の酒井博幸さんは、今年からマダラの船上活じめに取り組んでいる。安価時期に底値の下支えとなっているほか、知名度向上につながることを期待している。
昨年から試行的に行い今年から本格出荷に乗り出した。主に1箱3、4尾以上のサイズで1尾5~8キロを対象に船上活じめ。えら切りし放血した後、死後硬直前のタイミングで水氷タンクに入れ替え、帰港後、氷詰め発泡に移し出荷する。
函館市のイカ加工メーカー、(株)かくまん(柳沢政人社長、電話0138・45・3115)は、昨年3月の北海道新幹線開業を契機に、新たなブランドを立ち上げ、商品展開している。伝統の味を守りながら、スタイリッシュで世界に通じる商品コンセプトを追求。若年層やインバウンド(訪日外国人観光客)などの取り込みも狙ったパッケージデザインで販売提案に臨んでいる。
羅臼漁協のホタテとアカボヤの潜水漁が9月27日に始まった。ホタテは例年初日に1トン以上を水揚げするが、今年は量がまとまらず出荷を見送った。資源が減少し、ここ5年ほどは漁獲ノルマ未消化のまま切り上げているが、着業者は「操業初日に出荷できなかったのは初めて」と話す。
北海道の秋サケ定置は9月漁が平成に入って初の3万トン割れとなった。昭和50年代後半の水準に後退する様相の水揚げペース。全道的に伸び悩んでいるが、親魚確保の自主規制を実施している釧路をはじめ、十勝、日高など太平洋側の不振が顕著。原魚不足からキロ千円台で始まったメスは加工盛期に入ってさらに上昇し、根室海峡などで1600円台まで高騰。いくらやフィレーなど製品コストが大幅に増大している。
日高中央漁協様似地区のツブかご漁は4隻が着業、今年は目立ったシオムシ被害がなく昨年を上回る水揚げとなっている。第三十八漁吉丸の山中孝俊さんは「潮回りは悪いが数量的に昨年よりなんぼかいい」と言う。様似支所も「4月からの集計で昨年より3~4トン多い」と話す。
シオムシはツブかご漁の天敵。一昨年の夏場のように被害がひどいときは、餌の冷凍イワシが食べられ、かごを仕掛けた翌日には骨しか残っていないことも。そのためツブのかご入りが悪くなり水揚げ減少を招く。今季は「沖側では見えるが全般的に気にならない程度」と山中さん。
オホーツク海けた引漁は、11単協合計で9月末現在、17万6500トンを水揚げした。合計の計画量に対する進ちょく率は96%。猿払村が3万8300トン、宗谷が2万4700トン、紋別が2万2300トンなど。猿払村、頓別、枝幸、沙留の4単協が計画超え。数単協は来年の海区でも操業。一方、値決め価格はキロ200円前後で推移している。
日高中央漁協のコンブ採りが終漁した。全8地区延べ採取日数は昨年を47日下回る94日で、減産の見通しという。長さなど品質は浜でばらつきがあった。
鵜苫の採取日数は昨年比1日減の11日。今季は薄生いで「当初7、8回採れればとみていた。11回操業できるとは思わなかった」と向井進副組合長。ただ波があるなど条件が悪く1日当たりの水揚げは少なかったという。加えてシケ後の拾いコンブも寄らず「昨年を下回る生産量になるだろう」と見込んでいる。実入りは上々も長さが短く変色コンブも多かったという。
ひだか漁協は、「はるたち(春立)」「三石」の水揚げ漁港を冠し、ブランド化に取り組む船上活じめブリの鮮度保持対策で、今季、魚体温度計を新たに導入した。水揚げから需要先まで低温管理を徹底。消費者への安全・安心の提供に努め、前浜産ブリの訴求力を高めていく。
魚体温度計(佐藤計量器製作所製)はハンディー型で、腹部に温度センサーを差し込んで計測。春立、三石の両漁港に各1台を配備した。
帯広地方卸売市場(株)(高橋正行社長)は今季も十勝産を主体にマツカワの拡販に取り組んでいく。活魚・活じめ・生鮮に加え、冷凍フィレーを製造・供給。特にアニサキス問題で冷凍フィレーの引き合いが見込まれ、取引先の需要に応えていく構えだ。
マツカワは9月から11月中旬にかけて十勝沿岸の秋サケ定置やシシャモけた引などで水揚げされている。同社は平成24年に消流拡大に乗り出し、取扱量は25年が5トン、26年が8トン、27年が9トンと年々増加。昨年は漁期後半に水揚げが切れ、4トンにとどまったものの、十勝産を中心に、噴火湾や日高、釧路、根室の他産地からも買い付けている。