株式会社KID釧路(小林智之社長)が開発・販売している「カキ重量選別機」はカキ養殖業者から好評を得ている。カキをはかりに乗せるだけで重量別に最大4段階に仕分けることができる。室内でも使える省スペース設計で簡単に操作ができるのが特長だ。デモ機は9月に厚岸漁協に7台、10月に浜中漁協に10台と湧別漁協に1台を導入した。
東しゃこたん漁協のスケソ刺網が3日に始まり、近年では久々に順調な滑り出しを切った。特にオカ側で好反応を示している。一方、浜値は漁がまとまり、卵も未熟のため、キロ120円と昨年より20~30円安の出足となった。
噴火湾のエビかご秋漁が終漁した。森、砂原、落部の3単協とも好調で昨年以上の水揚量。中盤に切れる場面も見られたが大半は日量1隻100キロ以上と最後まで順調だった。
北海道の秋サケは11月に入っても低調な水揚げが続いている。今季善戦の日本海が終漁、道東では漁がなく白糠漁協などで切り上げた漁場も出ており、昭和50年代以来の5万トン前後にとどまる凶漁は確定的だが、今後、えりも以西の噴火湾、道南など後期群が厚い地区の上積みが注目される。
サロマ湖3単協でカキの出荷が始まった。1年カキは原盤の付きが例年より薄く2年カキは死滅の割合が高いため、今季出荷量は昨年を下回る見通し。異常発生したイガイの大量付着もカキの成長に少なからず影響している様子。浜値は強含みの傾向にあり、着業者は需要が高まる年末年始に向け、身入り向上と消費増大に期待している。
稚内漁協の髙井博次さんは昨年11月にカレイや特別採捕の毛ガニ刺網船・第二海運丸(14トン)のサーチライト、甲板や機関室の照明をLEDに切り替えた。装備の老朽化に伴う更新。「明るく作業効率が向上した」と話す。
道南の福島町は、福島漁港内でアワビの陸上養殖加工施設の建設を進めている。完成は来年3月中旬の予定。15万個を飼育・生産し、加工品を製造販売する計画。新たな地域ブランドの創出や水産資源の確立で、漁業・水産加工業をはじめ地域経済の活性化につなげていく。
斜里町ウトロの「三つ柏 福まさ」(熊谷憲雄代表、電話0152・26・7080)は、前浜・知床産のキンキを主体に、マボッケ、サケなどで一夜干し、塩蔵品などの製造販売を手掛けている。今年、特殊冷風乾燥機を設備し、安定生産・安定供給体制を強化。漁業者の目利きで厳選した素材を活用し、国内外への販売拡大に臨んでいく。
別海町の株式会社丸イ佐藤海産(伊勢徹社長)は、10月30日付けで水産庁の対EU・HACCP水産加工施設に認定された。輸出品目は冷凍ホタテ貝柱。根室管内の対EU認定施設は初めて。
道東沖の巻網漁が10月末で終漁した。好漁だったマイワシは昨年比48%増の12万1820トンで、25年ぶりに10万トンを超えた。一方サバは同6%減の1万2211トンだった。