湧別産1年カキを全国に広めようと、湧別漁協は今年から「漁師が恋した小さな牡蠣~COYSTER」の本格販売に力を入れる。このほど締め切ったクラウドファンディングでは当初目標の2倍となる100万円を達成。返礼品のほかポスターやのぼり、ブランドサイトの立ち上げに予算を充て、来シーズンからの全国展開を目指す。
オホーツク海けた引漁の2018年計画量は、漁場造成を含め前年実績比22%増24万9400トンを見込む。北部は宗谷、猿払村が4万トン超え、枝幸が3万トン、南部は紋別、常呂が2万8000トンの見込み。12単協中9単協が増産計画だ。漁場造成は3月から始まる。
日本海沿岸の後志・石狩管内のニシン刺網は11日に順調なスタートを切った。近年は1月下旬に日量がまとまっていたが、今年は初水揚げから好漁。道総研中央水産試験場では「沿岸の水温が例年よりも高くニシンの来遊に適した温度になった」とみている。
えさん漁協尻岸内地区のウニたも採りは、漁獲対象のキタムラサキの身入りが例年より悪く浜値が低調だ。漁場に餌になるコンブなど海藻が少ないのが影響しているとみられ、今後、藻場の食害抑制も兼ねてエゾバフンの採捕も始める。
北海道立漁業研修所(鹿部町、黒島光博所長)の開所20周年記念式典が16日、札幌市の京王プラザホテル札幌で開かれた。研修修了生をはじめ全道各漁協の組合長、道、道議会、系統・関係団体など関係者160人が出席。20年の節目を祝うとともに、浜の第一線で活躍する人材輩出を担う研修機関の存在意義をあらためて確認し合った。
戸井漁協東戸井地区(前浜)のコンブ養殖は、ミツイシ中心に促成マコンブも手掛ける。ミツイシの成長経過を確認した芳賀浩平さんは「今までで一番良い状況」と声が弾む。爆弾低気圧などによるシケ被害もなく「このまま順調に」と願う。2月に入ってから間引きを開始し、さらに成長を促していく。
歯舞漁協は「舞撰(まいせん)」の名称で地場産ホッカイシマエビのブランド化に乗り出した。昨年11月中旬に商標登録が完了。専用ステッカーもつくり、それを貼る出荷用パックはエビの赤色が映える黒色でより丈夫なものに部会で統一。品質管理も徹底し良質な煮エビを生産する。村内茂歯舞北海えび漁業部会長は「これを機に、より一層PRに力を入れていきたい」と話す。
三陸ワカメの入札が2月1日の宮城県産からスタートする。今季は宮城、岩手両県合わせ2万7804トンの生産が計画され、昨シーズンを約2000トン、7.5%上回る見通しだ。これまで両県とも生育は良好で目立ったシケ被害もなく、順調な出荷が期待される。
南かやべ漁協のスケソ刺網は、11日に深場で漁がまとまり、着業者は好転に期待を寄せている。一方、浜値は漁中盤から薄漁が続いた影響でキロ200円台に高騰している。