「たこのやわらか煮」で知られる増毛町のはますい株式会社(浜本義夫社長、電話0164・53・9410)は、電子レンジなどの調理で短時間に炊き上がるフリーズドライ米の製造方法を開発し、特許を取得した。たこ飯などの商品開発で「副原料」の米に照準を定め、タコに合う米を追求し、独自の製造工程を見いだした。タコ以外の水産素材などとの組み合わせも視野に入れ、特許製法の米を活用した商品展開を進めていく。
島牧漁協のスケソ刺網は終盤に入り減速気味だ。序盤の好漁で1月~2月末の数量、金額とも前年同期を上回る状況。複数の着業者は「時期的に漁が切れ出した。そろそろ終漁だろう」と見通す。
釧路昆布普及協議会(山﨑貞夫会長)は2日、ANAクラウンプラザホテル釧路で「くしろ昆布フォーラム2019」を開いた。料理研究家の星澤幸子さんが昆布の健康効果や料理での活用法について講演するとともに、とろろなどを使った昆布料理3品を実演。集まった市民ら約370人に「ぜひ毎日の料理に昆布を使って」と薦めた。
ホタテ玉冷の2019年度消流は、国内で順調に消化された18年度と同様、内販に軸足を置いた展開となりそうだ。大幅に回復した米国の水揚げは18年度並みかそれ以上とみられ、オホーツクも増産・小型予想のため。新シーズン目前の消費地では、製品価格の下方修正に期待感が強く、末端消費に勢いを付けた昨年の価格帯を望む声が大半を占める。
後志管内神恵内村と泊村、岩内町、古宇郡漁協、岩内郡漁協でつくる「積丹半島地域活性化協議会」(会長・高橋昌幸神恵内村長)は2月26日、神恵内村漁村センターで国の地方創生推進交付金事業の支援を受け展開する増養殖事業や地域商社「株式会社キットブルー」の事業報告会を開いた。ナマコやキタムラサキウニの増養殖で一定の成果を確認できたほか、同社がナマコを配合した美容ジェルなどの販路拡大につなげていることを示した。
毎年3月に行う砂原漁協のホタテけた引が中止となった。養殖と同様に天然貝も大量へい死が発生したため。漁獲対象外のサイズも死滅しており来年の水揚げにも影響が出そうだ。
1月下旬に操業が始まった日高西部海域(門別~冬島)の毛ガニ漁は不振の昨年を上回るペースだが、前半の許容漁獲量の達成率は4割程度で折り返した。シケの頻発に加え、一部地区ではシオムシ被害も発生。浜値は大・中・小の各サイズとも高値形成で推移しているものの、餌の高騰も響いて苦戦を強いられている。
八雲町漁協は今年から促成コンブの試験養殖に着手する。主力のホタテ生産が近年不安定なことから、天然コンブ資源を活用した新たな漁業基盤の確立を目指すもの。種苗生産は戸井漁協種苗センターが協力。地場の母藻で採苗し、既存のホタテ養殖施設の一部を使って養成を試みる。
小樽市漁協のニシン漁が振るわない。2月は7、8日に日産4000箱台とまとまったものの、シケなどで漁が切れ、その後は多い日で1000箱程度にとどまっている。
【神戸】兵庫昆布海産株式会社(神戸市、中山俊社長)は2月22日、有馬温泉の兵衛向陽閣で「第65回春の招待商談会」を開いた。例年同様に全国の加工流通業者ら約100人が参集。全般的に品薄で高値が付き、出来高は昨年比4%増の9億9027万円。4年連続の9億円台で、過去最高だった一昨年(9億5576万円)を超える大商いとなった。