余市郡漁協唯一の女性漁業者で水産庁の水産女子プロジェクトに参画する川内谷幸恵さんは、昨年12月から生産品を消費者に直接販売できるスマホアプリ「ポケットマルシェ」で自身が漁獲したヒラメやアンコウ、ソイなどの直販に取り組んでいる。余市町内の鮮魚店・有限会社一鱗新岡商店とのコラボで津本式の神経抜き処理などを施したアンコウやヒラメなども一部出品。水産物の付加価値向上に挑んでいる。
散布漁協のウニ養殖は1月末現在で、数量が前年同期比10%増の23トンと増産。キロ平均単価も同8%高の5652円に上昇、金額は同18%増の1億3000万円(税込み)となった。3年連続の1億円台に乗せ、過去最高額だった前年度を上回るペースで推移している。
終盤に入った北海道産マダラ商戦。昨季に続き礼文や余市など日本海側沿岸が盛漁となり、水揚げが伸びている。ただ、供給過多で加工筋が買い余す局面も見られるなど魚価安が常態化。加工需要の停滞に連動する形で、札幌市中央卸売市場の生鮮相場も低調に推移している。
水産庁は5日、2020年漁期のスケソ漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会を札幌市で開き、太平洋系群について、19年比3万トン減の14万3000トンとする案を示した。一方、日本海北部系群は資源の回復傾向を踏まえ、17年以降続いていた過去最低枠より400トン増の6700トンを提示した。
白糠漁協のタコ縄漁は資源が安定、漁開始の12月から1月末までで前年同期を11%上回る223トンを水揚げした。タコ縄部会長を務める山田明理事は「1月に入ってから漁場に関係なく全体的に漁がみえた」と言う。ただキロ平均単価が25%安の457円に下げ、金額は17%減の1億184万円と伸び悩んでいる。
浜中町の株式会社北産(和田英雄社長)は浜中産コンブで作る「キリタップ昆布物語」シリーズの新たなブランド「昆布だし」を昨年9月から販売している。11月にローソンの商品アイテムに登録されたのを皮切りに、今後はセブンイレブンでも取り扱いが予定されるなど早くも販路拡大の勢いをみせる。
加工貝(2年貝)出荷が始まった渡島噴火湾6漁協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)は、A貝の規格を8センチ以上から9センチ以上に引き上げた。冷凍両貝の在庫を抱える中国側の意向を踏まえたもの。B貝は8センチ~9センチ未満、C貝8センチ未満の3区分としている。
日本海沿岸のニシン刺網が2月に入り盛漁を迎えている。1月のハシリは不振だったが、下旬ごろから各地でまとまりだした。石狩湾漁協では2、3日と連日の100トン超え。増産で浜値が下落し、着業者は頭を悩ませている。
潜水で漁獲している長万部漁協のナマコは、1月に日量180~200キロと順調な水揚げ。12月の岩礁帯からホタテ養殖施設内に移動したことで増産した。2月3日からは岩礁帯に戻り日量100キロ程度と例年並み。浜値は昨年12月から安値基調、前年同期の2割安で推移している。
札幌市の丸本本間水産株式会社(梶原博之社長、電話011・756・3011)は、主力の数の子で通年消費の喚起に挑戦を続けている。食品コンサルタントを手掛ける札幌市のフーテックサービス株式会社(今直樹社長、電話011・375・7772)が開発した薫製オイルを使用し、新たに薫製オイル漬けを製造販売する。洋風の味付けで、パスタなど料理具材にも使える商品を提案。食シーンの拡大につなげていく。