電子版 電子版サンプル

新聞記事

北海道一覧

掲載日:2020.05.18

日本海ニシン放流事業開始以降初の3000トン突破


 日本海沿岸のニシン刺網は道水産林務部の集計(速報)によると4月30日現在で前年同期比77%増の3123トンに上り、1996年に種苗放流事業を開始して以降初めて3千トンを突破した。
 主力の小樽市漁協と石狩湾漁協の3月終漁後に数量をけん引したのは留萌管内。今季は地区間差はあるが4月頭から水揚げが順調に推移したため、4月30日現在で807トンに達した。昨年実績324トンの約2.5倍となり、1999年以降で最多を記録した。これまでは04年の364トンが最も多かった。


掲載日:2020.05.18

道、コロナ禍の影響長期化で漁業生産額2000億円割れ試算も


 道水産林務部は12日に行われた道議会水産林務委員会で、新型コロナウイルス感染拡大が今年12月ごろまで長期化した場合、外食産業の消費減退や輸出停滞などで全道の漁業生産額が2千億円を割り込む可能性があるとの試算を提示した。2019年の生産額(2350億円)を500億円超下回る。
 各漁協に対し、4月20日ごろに新型コロナが漁業生産額に及ぼす影響を聴取した上で推定。その結果、魚価安や操業の制限などで水揚高が落ち込む見通し。乗組員の雇用打ち切りや廃業などの懸念が高まるほか、生産額のダウンが漁協の経営悪化につながると不安視する声も上がった。


掲載日:2020.05.18

札幌市の「北海〆さば 鯖専門店」一商材入魂でファン獲得

札幌市西区に構える北海道で唯一のしめさば専門店


 札幌市の「北海〆さば 鯖専門店」(福原一博代表、電話080・4586・0038)は、2018年6月の開店以来、店名通りに「しめさば」の一商材を追求している。独自ルートで調達する国産の厳選素材に、川上の漁業者と川下の料理人の両端に従事し培った魚介類の知識と調理技術を注入。幅広い層のファンをつかんでいる。


掲載日:2020.05.18

釧路市東部漁協、青年部がカキとウニの試験養殖にチャレンジ


 釧路市東部漁協青年部(司口圭哉部長)は、千代ノ浦漁港内でカキとウニの試験養殖に乗り出した。部員7人で二手に分かれて取り組む計画。司口部長は「試行錯誤して自分たちの養殖漁場に合った手法の確立を目指していきたい」と話す。カキは司口部長が中心となり取り組む。三陸から半成貝約7千個を搬入してかご養殖。殻付きで生産する計画。「どの程度成長するか楽しみ。カキ養殖に関してはまだまだ知識が浅いので、成長速度や潮流などの環境を見極めながら工夫していきたい」と意気込む。
 また「市内のスーパーに並ぶのは他産地のものばかり。ネーミングなども考え、釧路市産のカキが並ぶよう取り組んでいきたい」と展望を話す。


掲載日:2020.05.18

砂原漁協、アカ苦戦、ソウハチ安値

カレイの選別作業。ソウハチは増えてきた(12日、砂原漁港)


 砂原漁協のカレイ刺網は休漁明けの3月からアカガレイが振るわない。4月以降はソウハチが増えだしたものの、末端消費が伸びずキロ2桁と安値基調。着業者は1~2日置きの操業調整を強いられている。


掲載日:2020.05.18

第七十八嘉和丸「理想以上の新造船が誕生」

竣工した第七十八嘉和丸。船名は長男・嘉信さん、長女・和美さんの一字をとった


 湧別漁協でタコ箱やホタテ稚貝養殖を中心に操業する工藤正弘理事の第七十八嘉和丸(よしわまる、4.9トン、アルミ)がこのほど竣工した。舷門やミズダコ専用の水槽など、安全性・作業性を重視したこだわりの新船が誕生。4月30日に地元・湧別漁港でその雄姿を披露した。


掲載日:2020.05.18

流氷被害なし。間引き、株分け進む /羅臼

7月中旬に水揚げが始まる羅臼の養殖コンブ(5月8日、漁業者提供)


 羅臼漁協のコンブ養殖業者は、流氷対策で沈めていた施設を浮上させ、間引きや株分け、雑海藻駆除など各作業を進めている。同漁協によるとシケや流氷による大きな被害はない。水揚げは例年7月中旬に始まる。
 5月上旬に施設を浮かせたという着業者は「成長が芳しくない。幅がなく短い。流氷被害や根腐れもないので、夏までに少しでも成長してくれたら」と願う。これから間引きを行い生育を促す。


掲載日:2020.05.04

だしにこだわり、コンブを次世代へとつなぐ─

毎年6月に操業する貝殻さお前の荷揚げ(昨年、温根元漁港)


 北海道のコンブは、6月から釧路・根室のさお前、渡島の促成などで水揚げが始まり徐々に本格化する。生産は減少傾向が続いており、昨年度の道産コンブ格付実績は過去最低の1万2921トンまで落ち込んだ。消費も近年低水準で推移。日本の食文化を支えてきた産業が今苦境に立たされている。業界団体や研究者らは増産と需要喚起に向け注力。昆布だしにこだわりを持ち、その魅力を伝える人たちもいる。コンブを次世代へとつなぐ─。その思いや取り組みを取材した。


掲載日:2020.05.04

王子サーモンのスモークサーモン、チルド商品全国展開


 スモークサーモンのブランドメーカー・王子サーモン(株)(本社東京都)は昨年から製造後ノンフローズンでチルド流通のスモークサーモンを、道内はじめ関東・関西圏など全国に展開している。出来たての食感と風味を提供。量販店を中心に売り場が拡大している。


掲載日:2020.05.04

留萌ナンバン出足低調

数量が伸び悩んでいるナンバンエビ(4月20日、増毛漁協市場)


 留萌管内のエビかご漁が3月に始まった。主力のナンバンエビは北るもい、増毛漁協とも低調な水揚げ。北るもいではボタンエビも振るわず広範囲に分散しながら手探りの操業が続いている。末端消費が低迷する中、ナンバンは薄漁を映し浜値の急落を免れているが、従来から高値形成のボタンは値崩れの様相を呈している。


アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード

このページのTOPへ戻る