宮城県の水産都市で相次いで見本市が開かれた。16日には塩竈市のホテルグランドパレス塩釜で「2016塩釜フード見本市」、17日には石巻市の石巻魚市場で「2016石巻復興フード見本市」。両会場とも前浜物や独自のノウハウを生かした水産加工品をそろえ、全国から来場するバイヤーに産地の魅力を発信した。
スーパーマーケットなど流通業界に最新情報を発信するプロ向けの商談展示会「第50回スーパーマーケット・トレードショー2016」が10~12日、東京都の東京ビッグサイトで開かれた。テーマは“創”ニッポン」。年々規模を拡大しており、今回は1918社・団体の出展。道内企業も多数参加し、全国のバイヤーらにこだわりの産物をアピール、商談を繰り広げた。
小樽市の珍味製造卸・有限会社ツクナカ(谷口慎一社長、電話0134・27・1233)は、ホタテ商品を主力に20アイテムを手掛ける。ここ数年、中国系インバウンド(訪日外国人)の増加に伴う免税店の増加などで需要先が広がり、売り上げは上向き傾向。一方で国内消費は伸び悩んでおり、国内向け商品の強化を課題に据えている。
余市郡漁協は、「余市産ナンバンエビ」の消流宣伝・販促活動に取り組んでいる。5年前から道漁連と連携し、水揚げ当日に札幌市の量販店に「朝獲れ」として直送。併せて一昨年からは漁期中に店頭販促も実施し、消費者に直接売り込み。魚価の安定、消費拡大に向け、知名度アップに努めている。
余市町の株式会社カワカミ(田渕勝一社長、電話0135・23・5251)は、主力のニシン・数の子製品で通年消費を追求している。数の子は西京みそ、マヨネーズなどさまざまな味付け、親製品は糀漬けなど総菜需要の生珍味も製造。食生活の変化などで塩数の子や身欠きの需要が縮小傾向の中、年間を通して販売できる商品開発にも取り組んで工場稼働の安定を目指している。
札幌市中央卸売市場の荷受カネシメ髙橋水産株式会社は、アジア市場への輸出向けに、北海道産鮮魚の販売を拡大している。国内の商社と連携。特に香港、タイ向けが順調で定期的に出荷。ことしに入って道内企業の東南アジア市場進出を支援するクール北海道株式会社(札幌市)と協力し、新たにインドネシアなどへの輸出事業にも乗り出した。
生活協同組合コープさっぽろ(大見英明理事長)は、生魚(ラウンド)の販売拡大に取り組んで売り上げを伸ばしている。北海道・近海産の品ぞろえを充実し、一部店舗では対面売り場を導入。昨年度から札幌市場と協力し、魚の三枚おろしに特化した調理教室を開講、新たな購入層も生み出している。
噴火湾産の両貝冷凍に対する中国側の引き合いが、昨季と比べ弱まっている。高値張り付きを理由に契約が進んでいない状況。減産のため水揚げは3月に集中する可能性が高く、ある流通業者は「引き合いがあっても成約は2月末までずれ込むだろう」と予測する。
札幌市のナナクラ昆布(電話011・556・5952)は、日高昆布漁と加工業を営んできた木村茂さん(86)を祖父に持つ木村真依子さん(29)が代表を務める。「家業を絶やさず後世に残したい」との思いから昨年4月に設立。「若い人にも昆布を味わってほしい」といい、「もらってうれしいおしゃれな昆布」をコンセプトに各種製品を開発。少量サイズのかわいらしい包装デザインが特長的だ。
(株)釧路町振興公社は、地元・昆布森産の昆布を使ったオリジナル商品を打ち出している。家庭での調理離れ、簡便需要をにらんで、すぐに使える手軽な調味料をシリーズ展開。これまでドレッシング、しょうゆ、だしの素などを発売。売れ行きも上々で今後もアイテムを拡充。併せて札幌など地元外にも売り場を広げ、昆布をはじめ昆布森産の知名度アップを目指していく。