北海道の食品メーカーが開発した商品の品評会「第26回北海道加工食品コンクール」(北海道食品産業協議会主催)で、札幌市の株式会社ふじと屋(電話011・787・4155)が商品化した羅臼産秋サケ使用の「とうふホエイさけ」が最優秀賞の道知事賞に選ばれた。
宮城県や県の水産加工関連団体は1月30日、水産加工品品評会を女川町まちなか交流館で開き、12の各賞を決めた。最高賞である農林水産大臣賞には株式会社鮮冷(女川町)の「わが家のつみれ さんま」が選ばれた。各社からの出品はどれも創意工夫に満ちあふれた製品ばかりで、今後の県の水産振興に期待を感じさせる内容となった。
道女性漁業士の食育研修会が18日、札幌市の第2水産ビルで行われた。日本昆布協会の消費拡大事業をサポートする「昆布大使」の金子由美さんが講師を務め、美容・健康効果などを解説したほか、8種類のだしの飲み比べも実施。コンブ産地を中心とした参加女性漁業士らは成分含有量やうま味の相乗効果などについて知識を深めた。
クジラ肉を使ったメニューを提供するフードフェスタ「恵比寿鯨祭(げいさい)」が24日~2月6日の期間、東京・恵比寿で開催している。主催は地域住民で構成する実行委員会で、日本捕鯨協会や日本鯨類研究所が協力、水産庁も後援している。「えびす神の化身=クジラ」という伝承にあやかり、「目黒がサンマ」なら「恵比寿はクジラ」と新たな鯨食文化継承のきっかけを創出。地域活性化も狙っている。
釧路機船漁協(金井関一組合長)は、スケソ加工品の製造販売を本格化する。導入したGSK(株)(大阪市、小屋敷一雄社長、電話06・4302・3470)の特殊冷風乾燥機で適度に水分を除去し、解凍時のドリップを解消、身がふっくら焼き上がるフィレーを開発。料理食材での普及や付加価値商品の拡充で、主力底魚の利用拡大を進めていく。
商戦が後半戦に入った北海道産マダラ。今季は「礼文島の水揚げが好調なのが特徴」と複数の関係者が指摘。特に昨年内は札幌市場の卸値が弱含みになるなど「他産地の浜値や消流動向を左右している」と示す。一方、日ロ地先沖合交渉が昨年内に妥結せず、継続協議となっており、加工筋を中心に今後の需給に影響を及ぼすという観測も出ている。
釧路市の魚卵メーカー・北海食品(株)(佐久間章社長、電話0154・57・2339)は、アジアなど海外市場へのいくらの輸出に乗り出している。昨年1月末にいくら加工で厚生労働省の対米輸出水産食品取扱施設の認定を取得し、新規取引先の獲得に加え、自社独自の直接ルートも確立。今後も需要伸長が見込まれるアジア圏を中心に海外戦略に取り組んでいく。
深刻化する人手不足の解消に期待が高まる塩蔵ワカメの新型芯取り機を(株)タテックス(静岡市)が製造し、開発に協力したマルキ遠藤(株)(石巻市)が販売代理店として発売した。ゴムローラーを改良し、さらにフックを取り付けたことで葉や芯が途中で切れる問題を解消。作業効率が格段に向上し、熟練者並みの処理能力を実現した。
東京・豊洲市場の仲卸、幸樹水産(株)はカニが専業。500軒ほどある豊洲・仲卸にあってカニのみを扱う店は他にない。昨年末のカニ商戦について猪又信幸社長は「購入できる層は限られており、ここ数年に比べていっそう限定的な商材となった。特に毛ガニは動きが鈍化している」と説明する。
旅行会社JTBのグループ会社・株式会社JTBパブリッシングは、東京・赤坂にある直営飲食店「るるぶキッチンAKASAKA」で、宮城県の人気食材を集めた「みんなのみやぎフードグランプリ2018」特集フェアを1月末まで実施している。