根室貝殻さお前コンブの値決めは、交渉開始2日後の16日に妥結。1等は昨年比2.4%高の10キロ1万7300円、3等は同4.8%高の1万1000円、4等は同2.1%高の9600円となった。
貝殻さお前コンブ漁が12日に終漁した。今季は繁茂・生育状況ともに芳しくなく、厳しい操業を強いられた。
6月15日に解禁したが、天候が悪く21日に初水揚げ。
岩手県宮古市の田老町漁協(小林昭榮組合長)管内で5日、養殖ガゴメコンブの収穫が行われた。干し加工後、同漁協が買い取りとろろ昆布で製品にする。福島原発事故の風評被害でボイル昆布が特に関西圏で売れなくなり、この対策としてガゴメが浮上。組合員漁家の収入維持、安定を狙う。
道漁連は3日、道昆布事業協同組合の総会で、本年度の道内コンブ生産予想を昨年度実績比17%増の1万7500トンと発表した。過去最低だった昨年に比べると生産回復となりそうだが、平年作の2万トンを8年連続で割り込む見通しだ。
岩手県の養殖コンブでこれまで相対販売されてきた宮古地区の素干しが今季、入札に移行する。干し(本干し)の前に生産される比較的実の薄い棒製品。100トンを超えるようになり、買受人から入札が望まれていた。同県漁連共販で重茂、田老町の両漁協産を対象に、7月15日と25日の2回の入札が検討されている。
えさん漁協の養殖コンブ水揚げが各浜で行われており、活気を見せている。日浦、尻岸内、古武井、恵山の4地区は生育途中に芽落ちしたが、株分けなどで可能な限り回復させてのシーズン入りとなった。
道東のさお前コンブ漁は2日、釧路市東部漁協を皮切りに始まった。4日も操業し、6日現在2回出漁。同漁協によると、例年に比べ成長は遅めで、数量的に若干少ないという。
歯舞漁協昆布漁業部会はこのほど、有限会社サンユーエンジニアリング(厚岸町)の廣瀬徳市社長を招き、講演会を開いた。部会員や職員ら約150人は、同社特許技術を駆使した雑藻駆除と鉄粉散布などによる漁場造成の説明に耳を傾け、漁場・資源管理の重要性を再認識した。講演会はコンブ生産向上を目指し、平成19年から毎年開催している。
羅臼漁協の養殖コンブが今季も流氷被害に見舞われた。被害規模に個人差はあるが、全滅に近い着業者もいるという。
着業者は毎年行う施設浮上作業時に被害状況を確認。上側(半島元側)、下側(同先端側)両方とも被害が見られ、施設のロープが切断したり、コンブが擦り切れたりしていたという。