岩手県広田湾で種ガキを安定的に生産できる可能性が出てきた。県水産技術センターの試験で8月、潮間帯の天然母貝が由来とみられる浮遊幼生を狙い、5日間でホタテ原盤1枚当たり平均50個弱の付着に成功した。成長抑制の経過も良好だ。
同センター増養殖部は、付着結果について「想定の範囲。安定生産できるか、再現性を確認したい」(武蔵達也部長)と期待を高めている。成長抑制中の種ガキで来春から挟み込み試験も考えていきたいといい、県内で天然採苗から水揚げまでの養殖も注目される。
湧別漁協は、けた引の来季計画量を明らかにした。現段階で2万トンを割り込む1万8千トンと大きく落ち込む見通し。雲津幸治常務は「今季に続いて、さらに厳しい水揚げが予想される」と気を引き締めている。
来季の操業海区はB、E海区。今季同様、昨年末から1月にかけての大シケに伴う死滅が著しく今季修正計画の2万5千トンからさらに7千トンの減産を想定。着業者は「あくまで現時点の計画量。来季の操業までに大シケがないことを祈りたい」と悲痛な表情を浮かべる。
いぶり噴火湾漁協は、加工貝(2年貝)11月下期分の共同値決めを行った。伊達地区のみの上場でキロ420円。共同値決めの過去最高額でスタートした。昨年初回より220円高、2.1倍となる。
宮城県のホタテ養殖で、北海道産半成貝の入荷が遅れ気味だ。生産量の多い留萌管内で10月にシケが続き作業が遅れたためだが、県北部などでは搬入活発化が19日前後となって例年より20日近く遅れ、年内の注文量入荷に懸念が深まっている。大震災後に地種からのシフトで半成貝への依存度が上がっており、「死活問題」との深刻な受け止めもある。
いぶり噴火湾漁協・伊達地区で始まった2年貝「早出し」は、例年より1ランク小型サイズが多い。歩留まりは変わらないがアソートは6S中心。浜値は堅調でキロ466円に上昇した。
オホーツク海沿岸のホタテ水揚量は、下方修正した20万8400トンの計画達成が微妙な情勢となってきた。10月末で3単協が修正計画にとどかず終漁。湧別、佐呂間・常呂を除く5単協は11月末までに終漁予定で、ずれも厳しい操業を強いられている。
宗谷漁協のホタテ加工場はことし株式会社ニッコー(釧路市)の連続式シルクアイスシステム「海氷」を導入した。日産2トンのシャーベット状のシルクアイスを製造。ボイルしたホタテの冷却に使用し、品質向上効果を発揮している。
常呂漁協のけた引は、年間計画の81%に到達した。10月はシケ多発で終日操業が少なく足踏み状態。多い日は1隻日産10~15トンを水揚げしている。
いぶり噴火湾漁協の伊達地区で、加工貝(2年貝)「早出し」が16日に始まった。初日は1軒が2.6トンを出荷し、入札額は昨年より113円高のキロ353円。23日には425円まで上がり、369円だった昨年の組合最高値を更新した。
森漁協で本格化しているホタテ稚貝の本分散作業は終盤戦に入った。へい死や変形貝が少なく成育は順調。大半の漁家が10月下旬~11月上旬で作業を終える。