アジアを代表する水産商材のトレードショー「第17回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が19~21日、東京国際展示場「東京ビッグサイト」東5・6ホールで開かれる。一般社団法人大日本水産会の主催。出展規模は昨年度を上回る国内外合計約800社1150小間、約8000品目に上る魚介類や水産加工品、関連機器資材・システムが一堂に集結する。
今季の秋サケ商戦を展望する全国大手荷受・荷主取引懇談会が4日、札幌市のロイトン札幌で開かれた。北米産ベニザケの豊漁など世界的な鮭鱒生産動向を留意点に意見交換。親製品は中国・加工業者の経営難など輸出環境が厳しく、国内向け冷凍の消流安定策を探った。いくらはマス卵の搬入増が想定され、慎重な価格形成が課題に挙がった。
紋別漁協所属・松井漁業(松井雅嗣代表)の勢幸丸(14トン)=写真=は刺網船で唯一、株式会社河上(東大阪市、河上明史社長)の推進機「タンデムスラスター」を搭載している。離岸時や漁場の移動時に小回りが利き、松井代表は「航行性や作業性が向上した」と太鼓判を押す。
サンマ漁は8月中旬から全さんま所属船が出漁し本番を迎える。近年漁場の北偏・沖合化など漁獲動向は不安定だが、秋の味覚を代表する人気の大衆魚。本特集では今季の漁況見通しや消費動向、安定供給に向けた生産者・産地の取り組み、消費地の販売戦略などを紹介する。
【富山】昆布でまちづくり-。高岡市、高岡商工会議所、高岡市農協などでつくる「高岡食のブランド推進実行委員会」は、地元の食文化を発信しようと、昆布グルメの開発とPRに取り組んでいる。平成24年の「高岡昆布飯」を皮切りにスイーツ、弁当、土産を考案し「高岡昆布百選」ブランドで展開。市内飲食店などが定義に沿った商品を作り提供する。本年度は既存商品に「高岡らしさ」をプラスしたブラッシュアップ商品の開発、販路拡大に注力する。
水揚げの最盛期に入ったオホーツク海ホタテけた引漁。主力製品の玉冷は輸出が動き出し、大型サイズにオファーが出始めている。減産の影響で浜値はキロ250円前後と高騰。国内消費は昨年より鈍く、業務筋や量販店は厳しい販売を強いられている。
大手水産会社の(株)極洋(多田久樹社長)は14日、道内の取引先で組織する北海道極洋会(会長・武藤修マルスイ札幌中央水産(株)社長)を札幌市で開き、新中期経営計画(2015~17年度)の初年度となる今期の事業方針を説明した。冷凍食品事業は12月に竣工予定の塩釜新工場を活用した即食食品など付加価値商品の製造・販売を加速。昨年に本格参入した家庭用は売上高10億円を目標に、関西圏への進出を含め導入店舗の拡大を目指す。
紋別市のスノークリーンマツイ(松井利憲社長、電話0158・20・4243)が製造・販売する漁業用の断熱シートが地元・紋別漁協の漁業者に好評だ。氷の保管・運搬に使うプラスチックかご(1200番)の寸法に合わせた規格。氷が長持ちし、スコップなどで叩けばすぐに砕けるなど使い勝手が良く、漁獲物の鮮度保持を後押ししている。
道総研さけます・内水面水産試験場は2日に札幌市で開かれた道連合海区で、ことしの秋サケの資源状況を説明、北海道の総来遊数は昨年比14.8%増の4029万1千尾との予測を示した。予測通りの場合、平成12年以来の低来遊だった昨年から若干回復するものの、漁獲量は12万トン規模で依然低水準が続く。
今季のサンマ商戦を展望する「全国サンマ・鮮魚大手荷受・荷主取引懇談会」が1日、釧路市で開かれた。一般社団法人道水産物荷主協会(会長・宮崎征伯㈱山十前川商店社長)の主催。水揚げ回復と大型組成で昨年の販売実績が伸長、春鮭鱒の不調もあって、今季も拡販への意欲や期待の声が上がった。一方、冷凍、塩は一部アソートにだぶつき感が示された。