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掲載日:2024.09.09

成長産業など5本柱-水産庁25年度予算概算要求35%増-


 水産庁が30日発表した2025年度予算概算要求は、今年度予算額(1909億円)対比35%増となる2572億円を計上した。「食料安全保障の確立に向けた持続的な水産業の発展と活力ある漁村の実現」を目的に、資源管理の着実な実施や成長産業化の実現など5本の柱で構成する。漁業生産力・水面多面的機能強化対策事業には今年度の倍額となる30億円を要求。生産力や多面的機能を発揮して地域を支える漁村の活性化を推進していきたい考えだ。概算要求の主要事項は、1.海洋環境の変化も踏まえた水産資源管理の着実な実施 2.増大するリスクも踏まえた水産業の成長産業化の実現 3.地域を支える漁村の活性化の推進 4.水産基盤の整備、漁港機能の再編・集約化と強じん化の推進 5.東日本大震災からの復興まちづくり、産業・生業の再生の5本の柱で構成する。


掲載日:2024.09.09

入荷少なく高値発進。最高更新 「銀聖」キロ8万8888円

最高値を付けた「銀聖」のオス(左)とメス


 北海道の秋サケ定置網漁の水揚げが2日、十勝や日高、日本海北部を皮切りに始まった。いくらの在庫薄、海外産の高値形成などの流通環境下、平成以降最低の来遊予測も加わって、浜値は全面高の滑り出し。札幌市中央卸売市場で3日に行われた初競りも例年より高値に付き、最高値は日高のブランド秋サケ「銀聖」のオス(4キロ台)がキロ8万8888円(税抜き)と、統計が残る2014年以降で最高だった昨年の4倍近い「ご祝儀相場」となった。


掲載日:2024.09.02

売り場堅守重点、生鮮消化弾みに通年販促へ-サケ特集-


 2024年の北海道の秋サケ定置網漁が開幕した。平成以降最低の来遊予測が示され、漁獲量は4万トン台前半の低水準が続く見通し。競合する海外産もロシア・米国のマスが不振、為替も絡んで高値相場の様相だが、水揚げの回復を見据え、通年の売り場堅守、消流の安定に向けた価格形成が引き続き焦点となる。道漁連の鳥毛康成参事兼販売第二部長に商戦展望、流通対策の重点などを聞いた。


掲載日:2024.09.02

回復へ ふ化放流改善


 道水産林務部は8月27日、秋サケ資源対策検討会議の第4回会議を開き、各地域の事業体制や海域の特性に応じた環境変動に適応した資源づくりなどを基本方向に検討してきた今後の対応方針をまとめた。検討結果を踏まえ、早期に対応策を具現化し、増殖事業の施策に反映していく。


掲載日:2024.09.02

チリギン高値も搬入量維持か


 商社筋によると、2024年シーズンのチリギンの生産量はドレスベースで前年比2万㌧減の19万5千トンほどになる見通し。現地では減産を背景に「相場が強いのでは」との思惑を巡らせ、強気のオファーが続いている。冷凍ドレスの内販価格は続伸。7月中旬には4/6ポンド、6/9ポンドサイズとも前月より1キロ当たり130円上昇し、それぞれキロ1170円、1140円と1200円目前。「毎週20~30円上がる状態が続いている」という。


掲載日:2024.09.02

東北3県秋サケ、不漁続く


 青森、岩手、宮城の東北3県の秋サケ漁は2019年度から極度の不振が続く。海洋の温暖化によって海流や餌の環境が変わり、放流した稚魚がオホーツク海まで到達しにくくなった可能性などが指摘される。即効性のある対策は見当たらず、24年度も厳しい漁模様となる公算が大きい。各県のまとめによると、23年度の沿岸漁獲量は青森184トン(前年度比65%減)、岩手86トン(同71%減)、宮城13トン(同85%減)。3県とも過去最低で、記録的不漁となった。


掲載日:2024.09.02

岩手サーモン養殖、生産2000トン超え


 2024年に岩手県で生産された海面養殖サーモンは前年比12%増の2031トンに上った。高水温の影響で計画数量に届かなかったものの、深刻な不漁が続く秋サケの23年度沿岸漁獲量(86トン)の24倍。県内6漁協が品質向上や差別化、販路開拓などにも励んでいる。


掲載日:2024.09.02

宮城県ギンザケ引合い活発


 宮城県漁協によると、2024年の県産養殖ギンザケの水揚量は前年比29%減の1万2982トンにとどまった。高成長が見込める春以降の水温上昇が早く、摂餌量が鈍化したことなどが原因。季節・通年商材として需要は高く、平均単価は同9%高のキロ747円と、22年の724円を上回り平成以降で最高だった。


掲載日:2024.09.02

魚価向上、漁村に活気-シャーベット氷で鮮度保持-


 高砂熱学工業株式会社は「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(8月21~23日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が実践している「漁村の明るい未来に向けた取り組み」について紹介した。沖縄県国頭漁協では、「鮮度のブランド化」を目指し、シャーベットアイスを活用した鮮度維持により、魚の品質向上が実現。導入前に比べて魚価が大幅に向上した。流通や販売を担う株式会社フーディソンも協業し遠方への販路拡大も実現。各地域の魅力ある水産品を全国各地に行き届かせている。


掲載日:2024.09.02

古武井 陸側中心に繁茂


 道南・黒口浜の天然は、えさん漁協古武井地区で陸側主体にマコンブが繁茂し、7月中心に採取を重ねた。ただその他の地区は総体的に資源量が乏しく今季の操業を見送った浜も多い。古武井地区は7月中旬に解禁。着業者は「7月は7回採れたが資源状況は昨年の方が良かった印象。昨年繁茂していた恵山との境界が薄生いで思うように水揚げを伸ばせず、そこでは2回採取しただけ。5回は別の場所で操業した。濁りで底が見えずに移動、その分だけタイムロスした日もあり漁はいまひとつ」と説明。「電気・油代など諸経費が上昇している中、少しでも多く揚げないと厳しい」と話す。品質については「実が入り、ものは良い。1等も多い。ただ、7月の時点で後採り系もいくらか交じっていた。今までないほど早い」と言う。


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