雄武町の佐藤漁業部は、秋サケ定置の最終盤に乗網するサクラマス(産地名クチグロマス)を使ったスモークサーモン作りを手掛けている。100年以上の歴史を持つ網元の4代目、一人娘として生まれた遠藤友宇子さんが本場・スコットランドで学ぶなど製法を追求し作り上げた逸品。5年前から町のふるさと納税返礼品やネット販売で提供し、雄武・オホーツク地域の食の魅力を発信している。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は16日、宗谷管内を皮切りに水揚げが始まった。昨年産がほぼ消化、許容漁獲量の半減などで高値継続が見込まれる供給状況の一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で特に観光土産・飲食店需要が停滞。混迷の商戦環境下、基準値となる枝幸で大中がキロ6千円台、小が5千円台の発進。操業隻数がそろわず、水揚量が限定的ながら続騰の様相を呈し滑り出した。
石山水産株式会社(岩手県山田町、石山勝貴社長)は三陸鉄道株式会社(宮古市、中村一郎社長)とのコラボで「三陸 漬け丼の具」を完成させた。20日、昨年の台風による被害から全線運行再開に合わせたもので、家庭でも三陸の旬を味わえる。主力魚種の漁獲難が続く中、安定した魚種で商品化したものであり、地元の賑わいと魅力を発信していきたいという関係者の思いが詰まっている。
(一社)漁業情報サービスセンター(JAFIC)はAIを活用してサンマ漁場の予測位置を推定する技術を開発した。ディープラーニング(深層学習)の手法を初めて取り入れ、これまで蓄積した膨大なデータの解析に成功した。漁場の予測結果は今年の漁期から、同センターが提供する漁業探査システム「エビスくん」を通じて提供する。
落石漁協所属「第五十八大伸丸」(5トン)の小川芳宏さんは、長男の真一さん、孫の航快さんと3代で沖に出ている。「息子に全て任せるつもり」という新造船も予定。「6月に着工、年内には完成予定」と心待ちにしている。スケソ刺網やタコ、花咲ガニなどに着業する。中学卒業後に船に乗った真一さん。父の背中を見て育ち、幼い頃から家業を手伝うなど漁業に親しんできた航快さんも、昨年秋に高校を辞め漁業者になることを決意。第五十八大伸丸の新たな戦力として加わり、沖に出ている。
潜水で漁獲する長万部漁協のナマコは、3月以降シケが頻発し水揚量が伸び悩んでいる。加えて新型コロナウイルスの影響から浜値はキロ4千円割れと安値基調で苦戦を強いられている。
(株)舞昆のこうはら(大阪市、鴻原森蔵社長、電話06・4702・1101)は、道南産真昆布を発酵熟成させた塩昆布風発酵食品「舞昆シリーズ」が看板。その中から「椎茸舞昆」と「粒生姜舞昆」の2品が、今年開かれた第65回全国水産加工たべもの展で大阪府知事賞を受賞した。また季節限定の「うなぎ舞昆」も注文が殺到するなど高い人気を誇る。
近年、需要が安定してきた中国向け冷凍両貝。オホーツク産の買い付けが強まった昨年の輸出量は5万トン以上となった。中国の動向に詳しい商社筋は「昨年末にも追加オーダーがあり、中国国内の在庫に過剰感を感じていない」と説明。新型コロナウイルスの影響で荷動きは停止したが「今年も買う気配は強い印象」で、中国市況が回復次第、通常の荷動きに戻ると予想する。現地の情勢を聞いた。
宮城県産養殖ギンザケが16日、今季初めて水揚げされ、石巻魚市場で入札された。上場は約8トンで1キロ当たり880~800円で落札、平均857円となった。競合するチリ産が安値気配を強める中、新型コロナウイルス感染症の拡大による消費停滞から価格低迷が懸念されたが、「思っていたより良い値段がついた」と同市場。成育は順調といい、7月下旬ごろまで水揚げが続く見込み。
総務省が発表した2019年の家計調査によると、全国1世帯(2人以上)当たりのワカメの年間購入数量は861グラムで9年連続の1キロ割れとなる一方、平均100グラム価格は184円で過去最高を更新。東日本大震災以降、生産が戻らない三陸産の品薄感を背景に、原料価格高騰の影響をうかがわせる結果となった。
前年に比べ購入数量は4グラムダウン、平均価格は1円アップ。購入金額は3円上がり1583円だった。