噴火湾のエビかご春漁が始まった。いぶり噴火湾漁協で着業する豊浦支所の第十八豊栄丸(6.6トン)は、初日の4日に混獲のオオズワイガニを約1トン水揚げ。ボタンエビは皆無に等しく、船頭の舘岡昌幸さんは昨季同様の薄漁に半ば諦めの表情を浮かべる。
ひだか漁協厚賀地区のホッキけた引漁は今季も資源状況が良好で安定した水揚げが続いている。加えて浜値も堅調で、2月末まで平均で500円以上に付き、金額を伸ばしている。
東京都・豊洲市場の仲卸業者・株式会社キタニ水産(木村剛社長、電話03・3533・0832)は着実に取扱額を伸ばしている。従業員約70人の人材資源でマンパワーを最大限に引き出すために仲卸では先進的な受発注システムを駆使。また、自社便による無料配送体制も構築。首都圏の各繁華街で社名入りの車両を必ず見かけるほど細やかな配送網で顧客のニーズをつかむ機会につなげている。
日本昆布協会(吹田勝良会長)は2月26日、理事会を開き、北大北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉典滋教授が取り組む環境耐性株の育種を柱とする研究に対し奨学寄付金(300万円)を提供することを決めた。
渡島噴火湾6単協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)で加工貝(2年貝)の水揚げが始まった。長万部は2月中旬から日産50トン以上となり24日以降100トン台にペースアップ。各地3月から本格化していく。一方浜値はキロ700~600円台と高騰。仕向けは冷凍両貝とみられ、仕事買いの様相を呈している。
小樽市漁協のニシン刺網漁は1月23日に31隻で45トン、キロ450円を付けるなど上々の滑り出し。その後は日量4~9トンペースで推移。2月に入り12日が28トン、13日13トン、17日16トン、18日3トンと低調だ。一方、市況は2月25日の高値でキロ600円に付くなど薄漁を反映し高値基調が続いている。
宮城県気仙沼市を流れる大川でサケのふ化放流事業に取り組む気仙沼鮭漁業生産組合(管野幸一組合長)が2月25日、今季初のサケ稚魚放流を行った。放流数は6万1千尾で、昨季の初放流時に比べ48%減となった。同組合によると今季は自河川での親魚捕獲数、採卵数ともに平成以降で最低を記録しており「大不漁の中、大変な苦戦が続いている」と管野組合長。最終的な放流予定数は昨季実績(182万尾)の2割弱、35万2千尾にとどまる見通しという。
宮城県産「三陸わかめ」の今季初入札会が2月27日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開かれた。シケ被害で前年の半数量だった昨季の初入札(31トン)から、さらに14%減となる塩蔵26.6トンが上場。減産傾向を懸念したのか、中芯を除いた10キロ当たりの平均価格は15%高の1万6040円。最高値は2万円を超えた。県漁協によると「一部で生育に遅れが見られるものの、おおむね順調」。生産者799人で例年並みとなる1万5トン(原藻換算)の生産を目指す。
東京都の豊洲市場で長万部産の黒ホッキブランド「漆黒の煌星(きらぼし)」(株式会社マタツ水産)が好評を得ている。高級すし店・和食店の顧客が多い仲卸業者は「このブランドにこだわる顧客は多い。相場は他産地より高いが、身質の良さで受け入れられている」と話す。
海上保安庁は2月19日、2024年の海洋汚染の現状をまとめた。日本の周辺海域で海保が確認した海洋汚染の件数は前年から19件増加して416件だった。前年まで2年連続で減少していたが、再び増加に転じた。例年に引き続き、油と廃棄物による海洋汚染確認件数が高い割合で推移していると報告している。