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新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2023.08.07

道東産マイワシの販促断念


 首都圏・小売りのマイワシ商戦は近年、訴求に力を入れていた道東産の売り込みが小型化などで苦戦している。東京都や神奈川県中心に展開する量販店では、2010年代の後半数年にわたって6月下旬に道東マイワシの販促フェアを展開してきたが、以降の年は期間中に漁がまとまらず、実施を断念している。近海産と比較して身が太り、脂質も多いのが道東産の訴求ポイントだった。首都圏の消費者にも充分なインパクトを与え、好評を得ていたが、バイヤーは「ここ数年は小ぶりが続いている。今年も小ぶりで脂質も少なく、生鮮向けではない。かつてほどの魚体に戻ってほしい」と願っている。


掲載日:2023.08.07

サンマ見せ場作れず


 サンマ商戦も水揚げが不安定のため、売り場作りや収益確保に苦労が続いている。多くの店舗が昨年も充分な量販や販促ができず、消費者の購買意欲を高められないまま季節の商材には程遠い状態でシーズンが終了。秋の味覚の“主役”不在が久しく続き、各社のバイヤーは消費離れに危機感を募らせている。首都圏全般に展開している大手量販店では、「昨年も水揚げが単発で本格的に売り出せたのは9月に入ってから。ただ、期間を通してサイズ、脂質ともに魅力を欠いた魚体だったため、見せ場を作れぬまま商戦は終了した」と説明する。


掲載日:2023.08.07

凍結点付近低温流通でのマイワシ高鮮度保持技術確立


 道総研釧路水産試験場は、道東沖で棒受網漁などの中・小型漁船が水揚げするマイワシの高鮮度流通モデルを確立した。漁獲から消費地まで一貫して魚体温度を凍結点(マイナス1.3度)付近に保冷管理するのが要点。その起点となる沖から陸揚げまで船倉内の温度管理では漁獲量に応じ、氷の必要量の目安が分かる計算式も開発した。実証試験では漁獲から3日後でもK値(ATPの分解の割合)を10%以下の高鮮度に保持。技術マニュアルを作成し、漁業者、漁協などに普及を進めていく。


掲載日:2023.08.07

漁青連創立30周年式典開催


 全国漁青連は7月31日、創立30周年記念式典を東京都千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で開催した。コロナ禍の影響で1年延期しての実施。全国から集まった若手漁業者の代表らは親睦を深めるとともに、各浜の状況を共有する機会としていた。川畑友和会長(鹿児島県漁協青年部連合会顧問)は「漁青連は沿岸漁業の健全な発展と組合の経営安定を図り、明るく豊かな漁村社会を構築することを目的に1992年3月に発足した。今日に至るまで幾多の困難を乗り越え、30周年を迎えることができたのは、歴代の会長や先輩方の努力の賜物」と強調した。「われわれ漁業者にはまだまだたくさんの課題が待ち構えている。関係団体からご指導をいただきながら、水産業を盛り上げていくために頑張っていく」と述べ、引き続きの理解と協力を求めた。


掲載日:2023.08.07

生産回復見据え需要拡大焦点に-全国秋サケ取引懇談会-


 今年の秋サケ商戦を展望する一般社団法人北海道水産物荷主協会(会長・根田俊昭株式会社マルキチ社長)主催の全国大手荷受・荷主取引懇談会が1日、札幌市の京王プラザホテル札幌で開かれた。商社から競合する輸入鮭鱒の生産・搬入動向について情報提供を得て消流安定策を意見交換。増産予想、在庫残存などの状況変化も見据え、売り場回復・拡大に向け、需給バランスを踏まえた価格形成、産地と消費地の情報共有による拡販体制などが必須に挙げられた。


掲載日:2023.08.07

秋サケ回帰過去最低-岩手県水技センター2023年度予報-


 岩手県水産技術センター(釜石市)は7月31日、2023年度(9月~2024年2月)の県内への秋サケ回帰予報を発表した。予報値は数量10万尾、重量298トン。いずれも前年度実績の6割程度で、東日本大震災前(06~10年度の5カ年平均)の1%に落ち込み、人工ふ化放流事業が本格化した1984年度以降で最低となる見通し。回帰の中心は12月上旬とみている。


掲載日:2023.08.07

北るもいミズダコ最高値950円


 ミズダコが全道的に高騰している中、北るもい漁協では前年同期の1.5倍、キロ950円の高値を付けている。羽幌本所では「昨年から上がっており今年は過去最高」と説明。水揚量も上々で金額は1.6倍に伸びている。


掲載日:2023.08.07

礼文島天然、全体的に繁茂良好

自由操業での採取が進む天然コンブ(8月1日、差閉漁港)


 礼文島の天然コンブは全般的に繁茂状況が良く、自由操業による採取が進んでいる。着業者は「質の良いコンブを選んで採っている」「資源的にまだまだ採れる」などと話し、今後のナギと好天を願うとともに水揚げの上積みに力を込める。


掲載日:2023.08.07

「なんとか足りそう」各地高水温、仮分散慎重にスタート


 留萌管内で稚貝の仮分散が始まった。当初の予想通り採苗器の付着量が低水準のため丁寧に作業を進めている。開始後数日の状況で「稚貝の成長は進んでいるが下のサイズが少ない」と着業者。それでも「なんとか足りそう」と気を引き締めつつ、水温も上昇しているため、より慎重な分散を心掛けている。


掲載日:2023.08.07

礼文島ホッケ、春中心に好漁


 礼文島のホッケ刺網は春中心に好漁に恵まれた。日網で操業し高鮮度出荷。高橋宏明組合長は「春に比べて多少落ちるが夏も獲れている」と説明。浜値も昨年を上回っている。ただ「コンブが始まり操業船が少ない」と言う。


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