東京都・豊洲市場の東北産サゴシ消流はサワラが産卵期に入ったことで代替需要が生まれて、引き合いが増えている。サワラは白子・真子が発達する時期は特に身割れしやすく取り扱いが難しいが、サゴシは脂が乗って身もしっかりしている。加えてサワラより安価で価格訴求できることも評価を得ている。卸値はキロ1400~1200円。仲卸業者は「宮城県産は3月ごろから脂が乗って数量も増えてきた。最初はサワラが高値3千円と高騰し、それに引っ張られてサゴシも2800円と上昇していたが、最近は落ち着いた相場になった」と話す。
いぶり中央漁協の春定置は登別地区と虎杖浜地区の2軒が操業し、4月1日以降の漁獲尾数は15日現在で両地区合わせてトキサケ938尾(2.2トン)、本マス5万519尾(56トン)と昨年を上回る数量で推移している。サケマス類全体では7万7956尾(85.4トン)、3679万7364円(税込み)。
斜里第一、ウトロ両漁協の毛ガニ漁は、斜里第一漁協が14日で許容漁獲量を消化し、増産増額で終漁した。ウトロ漁協は6月前半の許容漁獲量達成を目指している。オホーツク管内は今期、解禁日を3月15日に統一し、昨期に引き継き、資源保護の観点で堅ガニのみの漁獲に設定。2隻操業の斜里第一漁協は流氷の影響で昨年同時期の4月5日に水揚げ開始。許容量は当初の9.31トンから4月25日付で2トンを返還し、7.31トンで切り上げた。
ニッスイグループの弓ヶ浜水産株式会社(鳥取県境港市、竹下朗社長)は15日、岩手県大槌町で養殖サーモンの水揚げを開始した。全量活じめ出荷が大槌産の特徴。鮮度保持や品質管理が徹底され、張りのある身と上品な脂乗りは生食に向いている。秋サケの不漁が続く中、養殖物でサケの町の再興を担いたいと事業化して3季目。6月中旬までにギンザケとトラウトサーモン(ニジマス)計600トンの生産を計画する。
2023年度の宮城県産乾のり「みちのく寒流のり」の販売枚数は2億8110万枚(前季比17%減)で、1枚当たりの平均単価は過去最高の22円56銭(同39%高)だった。九州・有明海産の不作が続いてメーカーや商社の在庫が不足する中、シーズンを通して高い品質を維持した宮城県産が高値で取引された。高水温や大シケの影響で減産となったものの、販売額は63億4083万円(同15%増)と東日本大震災以降の最高を更新した。
株式会社極洋の2024年3月期の連結業績は売上高が3.9%減2616億円と減少に転じたが、営業利益8.6%増88億円、経常利益8.2%増88億円、当期純利益2.7%増59億円と各段階利益は過去最高益を更新した。前中期経営計画(21~23年度)では目標とする売上高3千億円には届かなかったが、利益目標は達成した。今年度から事業強化の中心に水産事業を据えている新中期経営計画をスタートさせている。
野辺地町漁協はマナマコの安定生産を目指し、2020年から種苗生産に取り組んでいる。人工採苗から海中飼育まで行い、約1年で平均50ミリ程度に成長させた後、海中放流を実施。今春は約2千尾の稚ナマコを放流した。種苗生産に協力している県東青地方水産事務所は「目視できるサイズに成長させる事例は少ないため継続してほしい」と話している。
戸井漁協東戸井地区でコンブ養殖を営む芳賀浩平さんは、高圧洗浄機で綱や浮球に付着した雑海藻を除去、作業の省力化を図っている。昨年、収穫終了後に試験的に活用して効果を実感。今年は収穫前にも使い雑海藻を除去、コンブの生育促進を図る。
渡島噴火湾6単協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)の加工貝は、5月中旬時点で前年同期比3%増の4万6千トン台となりおおむね計画量に達した。落部、砂原が終漁している。
斜里第一、ウトロ両漁協の春定置は5月の連休明けから水揚げが本格化した。サクラマス、トキサケともシケなど休漁明けたまり分の単日ながら斜里前浜側で大獲れの漁場が出て、活気付く滑り出し。特にトキサケは不振だった昨年よりは数量が見え、魚体の大型化と併せて今後の伸びに期待がかかっている。