道漁協系統・関係団体は11、12の両日、札幌市の第2水産ビルで通常総会を開き、2025年度事業・決算報告と26年度事業計画を承認した。全道組合長会議では「激変する社会と海洋環境に対応した北海道漁業の構築」を目指し、漁業経営基盤強化対策、資源増大対策、漁場環境保全対策、ALPS処理水対策の決議4項目と中東情勢に対する漁業用燃油の安定的確保を求める特別決議の全5項目を採択。道、国に要請活動を展開していく。
後志管内沿岸のウニは薄漁だった昨年を下回る漁況で推移している。赤(バフンウニ)の水揚げが大幅に減少。ほとんどの着業者が白(キタムラサキウニ)の漁獲に専念している。小樽市漁協は5月15日に開始。ウニ全体の出荷量は5月末までの累計で前年同期比1割減の2.4トン。金額は12%減の5739万円(税込み)と減産減額。操業回数は地区間差があるものの、シケで伸び悩んでいる。
西網走漁協のシジミ漁が順調に始まった。1隻当たり折箱(1箱20キロ)で7~8箱、昨年より1~2箱多い水揚げ。網走湖の資源量は増加しており、年間計画を前年実績比10%増、計画比で24%増の620トンに設定している。一方、市場価格はキロ900~850円。増産かつ全国的な安値傾向も影響し昨年の1~2割安で始まった。
道ほたて漁業振興協会(沖野平昭会長)は11日、札幌市内第2水産ビルで通常総会を開催。2026年度全道水揚げ計画が29万8千トンと、減産した前年度をさらに5万2千トン下回る見通しの中で生産・加工・流通事業の継続に向け即効性ある対策を重視し、流通対策費を2千万円増額。またラーバ採苗不振や餌環境の変化に係る調査研究を新たに実施する。
羅臼漁協の養殖コンブは7月に水揚げが始まる。生育状況はばらつきがあり根腐れの影響が大きい施設もある。着業者は実入り向上など今後の成長に期待し雑海藻駆除など手入れを進めている。
函館市の老舗いか塩辛メーカー・小田島水産食品株式会社(小田島隆社長、電話0138・22・4312)がいか塩辛の用途、食シーンを広げている。今年新たに「弟子屈ラーメン」などを店舗展開する札幌市の株式会社エフビーエスと「塩辛ラーメン」を共同開発。両社それぞれのメニュー提供に加え、エフビーエスが乾麺と塩辛味のスープたれの即席商品も打ち出し、土産品向けなどに売り込んでいる。
ノルウェー水産物審議会などは3日、東京都でノルウェー・日本シーフードセミナーを開催した。マリアンネ・シーヴェルツェン・ネス漁業・海洋政策大臣は関税ではなく価格と品質で選ばれる対日直接取引の拡大を求めた。また、漁獲枠の削減でサバ価格が高騰し、安定供給が業界共通の課題に浮上。水産庁の藤田仁司長官らも登壇し、持続可能な連携構築や日本市場の新たな可能性を議論した。セミナーは同審議会とイノベーション・ノルウェー、ノルウェー大使館が主催。午前は養殖イノベーションを巡る対話、午後は持続可能なパートナーシップと日本市場の新たな可能性をテーマに、両国の行政、生産、流通、研究の関係者が登壇。300人以上が参加した。
水産庁は5日、2025年度の水産白書を公表した。特集では養殖業の成長産業化に向けた対応について取り上げた。養殖技術立国の確立に向けた育種や輸出拡大の取り組み、ウナギの完全養殖やワシントン条約をめぐる国際的な情勢などを示した。白書を通し、広く国民の関心を促し、日本の水産業について理解してもらうことを目指している。
大日本水産会は9日、東京都千代田区の霞山会館で第133回通常総会を開き、国民に対する水産物の安定供給や水産業の成長産業化の実現を課題とし、その解決に取り組むなどとする2026年度事業計画を承認した。新たに立ち上げたリサイクル団体の活動を軌道に乗せて持続性を推進するなど、業界全体の振興発展に向けて結束を図った。冒頭あいさつで枝元真徹会長は、要請活動により8年連続の3千億円を超える水産関係予算の確保や能登半島地震への対応、魚食普及、輸出促進など昨年度の活動を振り返り、「今年度は新たな水産基本計画の見直しの年。業界に対する有効な指針となるように、またその裏付けとなる施策が措置されるよう、積極的に対応していく。皆さんの引き続きのご支援とご協力を」と呼び掛けた。
岩手県大船渡市の越喜来漁協は8日、越喜来湾で試験的に養殖するトラウトサーモンの初水揚げを行った。水産大手株式会社ニッスイのグループ会社で、4月1日付で弓ケ浜水産株式会社から社名を変更した「株式会社ニッスイサーモン」(本社・鳥取県境港市、鶴岡比呂志社長)と協同し昨年11月から取り組むもので、初日の水揚数量は6.3トン、1尾平均2.2キロ。同漁協では試験1年目の今季、約10トンの水揚げを見込んでいる。