東京都は東京都卸売市場整備計画(第10次)をこのほど策定した。平成28年度を初年度とし、32年度を目標年度とする。豊洲市場の開場が未確定のため、同市場に係る取扱量見込みなどを含まず、必要に応じて適宜、改定を行う暫定計画としている。
ひやま漁協は10日、今年から秋サケ増殖施設に転換する乙部町サクラマス種苗センターで秋サケ稚魚の飼育を開始した。桧山管内の瀬棚支所さけ・ますふ化場、上ノ国支所さけますふ化場から300万尾を搬入。同管内での過密飼育を解消、健苗の生産・放流を図り、回帰率向上を目指す。
道南太平洋のスケソ刺網は7年連続でTAC(漁獲可能量)を残して終漁する見通しだ。12月~1月中旬に盛り上がったが漁期前半の不漁が響いた。2月に入っては隻数が多いいぶり中央漁協を除き各地で日量1トンを割っている。
道は17日、平成29年度予算案・28年度補正予算案を発表した。29年度予算案の水産関係分は257億7676万円で、今年度当初比3.4%減。秋サケ資源回復に向けた体制・施設整備に対する支援、昆布の生産・消費拡大、輸出促進、担い手対策などの新規事業を盛り込んだ。
日本海沿岸ニシンは、好漁年となった昨年より水揚げペースが遅れている。漁の本格化が半月ほどずれ込み、最盛期の2月に入っても盛り上がりに欠ける展開だ。
戸井漁協東戸井地区(前浜)のコンブ養殖はミツイシを主力に促成(マコンブ)も手掛けており、3月から間引きが本格化する見通しだ。2月中旬現在おおむね順調に生育しているものの、ミツイシの一部施設で芽落ちしたという。
広田湾漁協広田支所のホタテ新貝(一昨年採苗貝)水揚げが12日、始まった。成長は近年にないほど良好だが、へい死が増加、「3~5割」との見方がある。生産者は、昨年8月の水温上昇や台風による大シケ、河川水流入が要因と推測。高値スタートで価格によるカバーに期待がかかる一方、大震災前のようなへい死の継続、拡大を恐れる。
岩手県産ワカメの成長は現状、おおむね南部で「平年並み」、北部で「遅れている」。刈り採りは2月下旬ごろから徐々に始まる見通し。生育は南部、北部とも順調な様子だが、北部は種苗糸の巻き込み遅れが尾を引く。生産計画は昨シーズン比17%増の原藻換算1万7500トン。
上磯郡漁協上磯支所の定置で、ニシンが好漁に恵まれている。近年水揚げは増加傾向。今季も1月に本格化し全体で約8トンに達する日も。1月~2月16日の1カ月半で、昨年実績を68%上回る38トンを水揚げした。
余市町の有限会社丸イ伊藤商店(伊藤正博社長、電話0135・22・3616)は、主力商材のニシンで小骨まで丸ごと食べられる一夜干し=写真=を開発した。レトルト加工の加熱調理済みで常温流通。消費者嗜好を捉えた簡便性、売り場を選ばない保存性などを追求。「伝統の味を食卓へ」のコンセプトで販路開拓を進めていく。