3月に始まった増毛漁協のカレイ刺網が昨年に続き順調だ。3月はクロガシラ中心に前年比約3倍。4月はマガレイ主体に好漁を持続。どちらも大中主体に良型だが、浜値は安値に傾いている。
東しゃこたん漁協の神岬地区でタコ樽流し漁に着業する第十五清福丸の石川清一さんはいさりの研究に熱を入れている。6本の針と3又針1個のステ針を装着。幹糸にミラーテープで疑似餌を取り付けて派手に装飾している。掛かったタコを確実に水揚げする仕掛けについて話を聞いた。
羅臼に在住する漁家や酪農家などの主婦6人は昨年、「Join―Rausu美活塾」を発足した。その名の通り美容や食などに関する講習会や活動を展開、知見を広め女性力に磨きをかける。羅臼漁協元女性部長で指導漁業士の田中郁子さんが会長を務め、今年度から本格的に活動していく。
松前さくら漁協の鳴海年蔵さんは、コンブ養殖ロープの雑藻駆除で自作の道具=写真=を活用している。作業効率は従来に比べ格段に向上。「使いやすく楽に雑藻を落とせる。作業スピードは3倍も4倍も速くなった」と自信を持つ。
カニ製品を主軸とする根室市の株式会社キタウロコ荒木商店(荒木英和社長、電話0153・22・8118)は、毛ガニ、花咲ガニ漁などで混獲される「クリガニ」の商品展開に取り組んでいる。従来低利用の資源を有効活用。価格高騰の毛ガニの代替需要で飲食店などから引き合いが増えている。
道北日本海の留萌管内で、地まき用稚貝の出荷作業が始まった。各組合とも例年並みに成長し規定のサイズを問題なく出荷。ただシケの多発でペースは遅れ気味だ。
岩手県産ワカメの地区別第2回入札が7日に南部、8日に北部で開催され、ボイル塩蔵が高騰から修正傾向に転じた。数量の多い芯抜き1等は綾里など一部を除き、1万6000~1万4700円中心と3~15%前後下げた。元葉などと中芯は続騰。全般的になお高値水準だが、「買受人が冷静になってきた」との見方がある。
ひだか漁協(梶川博組合長)の生産拠点・三石漁港に屋根付き岸壁が完成した。荷捌施設と一体型で、荷揚げから出荷まで漁獲物への直射日光や雨・雪を避け、海鳥のふんなど異物混入を防ぐ。作業環境の改善に加え、秋サケやスルメイカなど漁獲物の鮮度保持や衛生管理を強化し、魚価安定につなげていく。
同漁港は登録漁船数98隻(平成27年度)。28年度の水揚げはサケ、スルメイカ、タコなどを主力に1852トン、10億2000万円。
密漁監視にドローンが活躍する日が近そうだ。産業機械メーカーの株式会社セベック(小豆嶋和洋社長・東京)は7日、岩手県の新おおつち漁協(平野榮紀組合長・大槌町)とともに同町でデモフライトを公開し、有効性をアピールした。全国初となる密漁監視システムを3カ月で完成させ、全国の漁協などに紹介、普及していく考えを明らかにした。
東しゃこたん漁協古平地区のエビかご漁は水揚げが伸び悩んでいる。滑り出しは順調だったが、出漁回数を重ねるごとに日量が減少。加えて出荷先の東京・築地市場の相場が他産地との競合で弱含みの展開となっている。