今季の秋サケ商戦を展望する全国大手荷受・荷主取引懇談会が2日、札幌市のホテル・ロイトン札幌で開かれた。親製品では旬期の生鮮消化や付加価値向上への商品づくりなど消流安定策を意見交換。いくらは不漁予想で国産の高値継続が見込まれる中、競合品にベニ卵も加わり、世界的な需給・相場動向を見極めた慎重な価格形成を確認した。
福島県漁連は東京都の築地魚河岸で消費者や仲卸業者から、県産魚介類の購入意思などを聞いたアンケート結果をまとめた。アンケートは7月22日、県漁連主催の試食会(7月31日付掲載)で実施、297人から回答を得た。
根室漁協のホッカイシマエビが高騰している。他の産地が不漁で前浜産の需要が強まっているため。7月下旬はキロ5000円台と例年より1000円近く高値を形成している。解禁日は昨年より遅れたが、金額は単価に支えられて巻き返している。
製パン・製菓業界を長年支えてきたミキサーメーカー株式会社愛工舎製作所(埼玉県戸田市)は水産加工向けの提案を本格化させる。製菓生地を作るのに必要な、最適な温度管理を保ちながら瞬時に切断・混合する工程は「水産加工品とも共通する。かまぼこやすり身などにもすでに生かされている」と牛窪洋光社長。「まだまだ用途は広がるはず。水産業界とより接点を持ち、新商品開発のお手伝いができれば」と期待を込めている。
羅臼漁協の天然コンブが最盛期に入っている。解禁から数日遅れての初水揚げとなったが、その後ナギに恵まれ連日出漁。今季は深み中心の繁茂。実入りなど品質は漁場で異なる。
新星マリン漁協でナマコけた引漁に着業する隆徳丸(3.6トン)の濱谷克徳理事は、八尺に9本のチェーンを取り付け、ナマコを跳ね上げるように漁獲している。八尺は「全体的に重くすることがポイント」と話す濱谷理事に漁具・漁法を聞いた。