スーパーマーケットなど流通業界に最新情報を発信するプロ向けの商談展示会「第50回スーパーマーケット・トレードショー2016」が10~12日、東京都の東京ビッグサイトで開かれた。テーマは“創”ニッポン」。年々規模を拡大しており、今回は1918社・団体の出展。道内企業も多数参加し、全国のバイヤーらにこだわりの産物をアピール、商談を繰り広げた。
小樽市の珍味製造卸・有限会社ツクナカ(谷口慎一社長、電話0134・27・1233)は、ホタテ商品を主力に20アイテムを手掛ける。ここ数年、中国系インバウンド(訪日外国人)の増加に伴う免税店の増加などで需要先が広がり、売り上げは上向き傾向。一方で国内消費は伸び悩んでおり、国内向け商品の強化を課題に据えている。
厚岸漁協のニシン刺網が好調だ。例年より2カ月ほど早く水揚げがまとまり、1月~2月6日の水揚数量は、記録的豊漁だった前年同期に比べても22倍となる332トン。増産に加え、日本海の水揚げも本格化したため、1月末ごろから浜値はキロ170~150円と下落している。
「かき小屋知内番屋」は1月10日にオープン、知内産のカキ料理が中心で網焼きや蒸し、フライ、ご飯、スープとバリエーションも豊富。物販コーナーに地元の水産加工品や特産のニラなどを陳列する。町の案内パンフレットも置き、新たな町のPR施設としても期待される。
平成27年度函館市水産産学連携交流会が10日、函館市内の恵山コミュニティセンター集会室で開かれた。漁業者や漁業振興に携わる関係者の資質向上を図るとともに、関係団体との連携、研究開発を促進することを目的に平成19年度から毎年実施。今回は研究機関職員らが講師となり、道南養殖コンブの現状や課題などをテーマに講演。参集した漁業者ら約80人は熱心に耳を傾けた。
宮城県産ホタテの出荷がこれからさらに減る見通しだ。北海道産半成貝の移入養殖の終漁が早まって2月末ごろまでにめどがつき、端境期を迎える。中部の女川地区の地種新貝に期待がかかるが、数量が限られる。昨秋の移入が遅れた半成貝の成長によっては、4月中旬ごろまで1日数トンにとどまる可能性がある。
釧路東部海域(昆布森~浜中)の毛ガニ漁は順調な滑り出しだ。昨年は爆弾低気圧で操業開始が遅れたが、ことしは予定通り2日に水揚げが始まった。組成は小サイズに傾斜。散布ではオカ側に漁場を形成している。
1月15日解禁した日高西部海域(門別~冬島、許可隻数37隻)の毛ガニ漁は全体的に低調な水揚げが続いている。尾数が少なく、型も小ぶり。一方、浜値は大・中・小の各サイズとも前年より高値形成。小でキロ1900円台に付いている。
日本海沿岸ニシンは1月下旬からまとまりだした。昨年より出足が遅れ、道が集計した1月末現在の水揚数量は前年同期比39%減の450トンと前年を下回っているが、小樽市漁協は2月2日現在で前年並みまで挽回。石狩湾漁協も厚田・石狩両地区を中心に伸びてきている。
三陸ワカメのシーズン開始となる宮城県産の初入札が2日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開催された。ボイル塩蔵は35.1トンの上場にとどまり、10キロ当たり大島産芯抜き2等1万200円など、全面高でスタート。色目で評価が高かったが、それよりシケ被害などの要因が大きいようだ。