太平洋沿岸などの秋サケ定置では、網入れ作業が大幅に遅れたのに加え、操業開始後も河川から流出した流木の被害に見舞われている。漁場に大量に漂着し、型の破損などの被害も発生。定置業者や漁協など関係者は連日撤去作業に追われている。
「沖は流木だらけ」。1日の網入れから5日経過した6日。3号定置船頭を務める大樹漁協の神山久典組合長は漁場への流木の漂着が一向に収まらない状況に表情を曇らせ「まだ1週間から10日は流木被害が続くだろう」と言葉少なに荷揚げ後すぐに沖に向かった。
根元から抜けた流木も多く、1本1本が大きい。沖では定置船を近づけ、ロープを掛けてユニックでつり上げ、チェーンソーで裁断し、船に積み込む。ひたすらその作業を繰り返す。