岩手県産生ワカメの初値決めが5日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。6~20日出荷予定分の1302トンが対象、キロ85円となった。昨季の初値に比べ8円高。在庫状況などが考慮された。生育はここまで順調だが、冷水接岸の影響が気がかりだ。
6~10日の出荷は船越湾、唐丹、釜石湾白浜浦(佐須)と綾里の一部生産者。11日から野田村、普代村、宮古、三陸やまだ、大槌、釜石東部などでも始まり本格化する。
値決めには生産者の代表約30人と買受人約10社が参加した。
県漁連によると、上げ要因は(1)昨季産が流通しやすい価格帯で荷動きが良くなった(2)荷動きと昨季の三陸産の減産で過剰在庫が解消された(3)関西での福島原発事故の風評被害がやや薄らいだ。
だが、好調な売れ行きというわけではないため、荷動きが鈍らない程度の上げ幅になったという。