中国遼寧省・大連市普蘭店の皮口港で1日、大連海徳食品有限公司の加工場が稼働を開始した。ホタテ、アサリを中心に生産から加工まで一環体制で大規模に製品化する同社を取材した。ボイルなど加工処理の中核設備は日本製で、鮮度、衛生管理でも日本の考え方、方式を取り入れる。日米輸出をメーンに中国国内でも販売したい考えだ。ホタテはすでに、日本種の養殖を同市長海県の自社漁場ではじめており、年間5千㌧、来年からは地まきの3千㌧合わせ8千㌧を水揚げする計画。加工場まで船で1時間で搬送できるため、原貝の高鮮度維持が可能だ。日本産の製品市況しだいでライバルとなりそうだ。
(2006年07月31日付)