昨年8月16~31日に4つの台風が相次いで上陸・接近した北海道。波浪によって秋サケ定置網やホタテ養殖施設の損壊、天然コンブ被害や干場の砂利流出などが発生し、被害額は水産業だけで79億円に上る大災害となった。大雨の影響で流木被害も多発。特に十勝地方では海洋に流出した流木が海岸に漂着し、海底に沈んだ流木は漁網損傷や引網漁に影響を与えた。さらに河川域にはいまだ処理できない危険木も多数存在し早急な対策が求められている。漁業被害を繰り返さぬために、NPO法人環境防災研究機構北海道の専務理事・黒木幹男氏に流木被害の発生要因や対策のポイントを聞いた。