オホーツク管内の毛ガニ漁は、最多隻数の雄武漁協が3月24日に水揚げを始めた。かご入れから2日留めの開幕となったが、その後は29日現在まで毎日出漁。日量4.8トン前後と順調な滑り出し。浜値は前年よりもプール単価で700円ほど高い。一方、宗谷管内では開幕後、シケや岸寄りした流氷の影響で若干足踏み状態となった。
えりも町の有限会社入山佐水産(佐藤勝社長、電話01466・2・2223)は、日高のブランドサケ「銀聖」を使った「炊き込みごはんの素」を商品化した。だしと具材にふんだんに使用。洋食料理の「ピラフ風」で若年層や女性などの需要にも照準を合わせ、「銀聖」の消費の裾野拡大を目指している。
トーサムポロ沼で行う歯舞漁協のアサリ手掘り漁が終漁した。序盤は沼の結氷に操業が阻まれたものの、中盤から水揚げペースが加速、着業者全11人が漁獲ノルマを達成した。一方、浜値は徐々に下げる展開だった。
北海道水産物検査協会がまとめた平成28年度道産コンブ格付実績は、前年度比13%減の1万4559トンと過去最低の数量となった。低気圧や台風の影響で大半の主産地が前年割れとなった。
枝幸漁協のタラバガニが好漁だ。日量が多いのに加えて、シケも少なく順調に出漁。3月下旬時点で累計数量が前年同期の6倍以上を水揚げしている。浜値も小がキロ3600~3500円と大よりも500~300円ほど高値。加工筋は「毛ガニと同じく1尾単価が安く販売でき、引き合いが強い」と話す。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は15日解禁の宗谷管内で前年に引き続き、大中主体の水揚げで始まった。浜値は、品薄の小がキロ3000円台の大台に乗せて高値発進。ロシア産の搬入や太平洋の水揚げが低調な供給状況下、ふるさと納税の返礼品人気も浜値を押し上げている。
釧路市東部漁協は昨年、保冷車(2トン)を導入、それを機に阿寒湖での産直移動販売を始めた。月2回のペースで、鮮度抜群の旬の鮮魚をはじめ昆布などの加工品も販売、人気を集めている。
帯広地方卸売市場株式会社の代表取締役社長に1日、前常務取締役の高橋正行氏(69)が就任した。市場外流通の増大、スーパーの寡占化、人口減少による購買力の低下など地方市場を取り巻く難局にどう活路を見いだしていくのか。今後の展望を聞いた。
噴火湾では耳づりサイズより小型の稚貝(中成貝)販売に、現時点で3単協が入札を導入した。いぶり噴火湾漁協は各地区日産2トン前後でキロ150~143円、森漁協は5トン前後で130円台~103円、砂原漁協は約1トンで120円程度。昨年までの値決め価格より大幅に上昇している。