小樽市漁協のウニ漁が最盛期を迎えている。今季は餌となる海藻が繁茂しており身入りは上々。加えてナマコ漁が低調のためウニ中心に操業する着業者も多く、18日現在でウニの数量(赤、白合算)は前年同期比37%増9.9トン、金額は同35%増1億6708万円と伸ばしている。
オホーツク海沿岸のホタテ漁が水揚げピークの時期を迎え、主力製品の玉冷生産が進んでいる。相場は下方修正されたが輸出は依然鈍く、米国、中国の動きは限定的。一方、内販も様子見の状況だが回転ずし中心に年間オファーの動きも。末端はさらに一、二段下げの相場を期待している。
釧路管内さお前コンブの値決めが14日に妥結、1等は釧路市東部・昆布森が昨年比5.3%高の1万5800円(10キロ価格)、厚岸・散布・浜中は2.1%高の1万4800円(同)となった。昨年同値の長頭、短頭以外、上方修正で決まった。
釧路市の株式会社マルア阿部商店(阿部英晃社長、電話0154・23・1606)は、釧路産マイワシ「北釧まいわし」と釧路産ナガコンブを使った「昆布じめいわし」=写真=を商品化した。地場産の付加価値を高める製品づくりの一環。定番商材に成長した「しめさば」や「昆布じめさんま」に続き、釧路沖で捕れる三大青魚の生食商品をそろえた。
寿都町漁協の若狭光男さんは漁獲物の高品質出荷に注力している。かご内側にはめ込む断熱シートを季節を問わず活用。夏場のナマコ、冬から春にかけて行う刺網ではホッケやソイを鮮度保持する。水揚げから出荷まで品質管理を徹底した漁獲物は地元仲買からの評価も高く、シート活用は同業他船にも徐々に普及している。
東京都港区の「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」は「日本を味わおう第9弾 北海道プロモーション」を14日から9月30日の期間で実施している。北海道をテーマとしたものは2回目で、前回が十勝管内にスポットを当てたのに対し、今回は全道を対象とした。企画には北海道・東京事務所が全面的に協力している。
大手水産会社の株式会社極洋(今井賢司社長)は11日、道内の取引先で組織する北海道極洋会(会長・武藤修丸水札幌中央水産社長)を札幌市で開き、今期の事業方針を説明した。食品事業を拡大し、水産商事と収益バランスの取れた構造の確立を推進。また、4月に本格的に動き出したニューヨーク事務所などを基盤に海外販売の拡大を図る。平成30年3月期決算は、売上高が前期比6%増の2500億円、営業利益が8%増の40億円と増収増益を見込む。
標津町は本年度、基幹産業・漁業振興対策の一環で、標津漁協さけ定置漁業部会(中村憲二部会長、28カ統)が取り組む「船上一本〆」=写真=による秋サケの付加価値対策を支援する。平成29年度7月補正予算に出荷用魚箱の購入と生産経費の助成事業を措置。品質管理の徹底と増産を後押しする。
戸井漁協東戸井地区の芳賀浩平さんは、乾燥コンブを束ねる際の異物混入対策として、ほつれにくく毛玉にならない不織布製の紐(薄手タイプ)を使う。そのほどき方にも注意を払い紐のほつれを防ぐ。またコンブ圧縮機を照らすように蛍光灯を配置、異物を発見しやすい環境を整えている。