函館市漁協のスルメイカ釣漁は、水揚げが振るわず大半の船が11月で切り上げ、漁期終了の1月末を迎えた。数量は前年比39%減の404トン、金額は同33%減の3億4047万円に落ち込んだ。キロ平均単価は同9%高の843円だった。
株式会社寺島商会(函館市、寺島達則社長、電話0138・46・5527)の新型コンブ洗浄機「昆布フレッシャーKS─6」は、旧型より2本多い6本ブラシで洗浄力をアップ。加えて硬軟2種の毛を組み合わせたツートーンブラシを採用、コンブを傷めずに、泥や毛(ヒドロゾア)など付着物を除去できる。
根室海峡共同海区のけた引は、2月から全5海域の操業を開始した。シケ早く定時操業は数日と苦戦する中、昨季同様、空貝も目立つため「計画達成は微妙な感じだがなんとかクリアしたい」と着業者。今後は日産280トン前後の水揚げが続く見通し。一方浜値はL、M中心の漁場で高値キロ400円台、S以下は活需要がけん引し300円前後と堅調だ。
日高中央漁協のスケソ漁は終盤に入った。今季は様似地区の刺網で昨年11、12月に好漁。ただ年明け以降はシケも絡んで薄漁に転じた。浜値は放卵や卵質低下に伴い弱含みで推移している。
西網走漁協のワカサギは、つくだ煮原料に合わない大型サイズが例年より多く、浜値はやや安値に傾斜している。日産はハシリの3トン前後から2トン台に落ち込み、昨年を下回る出足となった。 網走湖の氷下引網は15日にスタート。ワカサギ振興会(会長・千葉裕司理事)の29人が9カ統で操業している。今季の豊度は低水準で、1カ統減の影響もあり日産2トン程度の水揚げ。
北海道産毛ガニは今季も資源低下で供給量の減少が続く。日高は若干増枠だが、十勝・釧路が減産、3月に開幕する主産地のオホーツクも減枠で過去最低の許容漁獲量となる。一方、消流動向は全域的に小型傾向などで、昨年産の冷凍在庫は大・中サイズがほぼ消化され、価格形成は強含みの様相。連年の価格上昇で消流停滞のリスク感も強まっている。
オホーツク海けた引漁の2019年水揚げ計画は前年実績比10%増の29万4800トンとなった。北部の宗谷、猿払村、南部の常呂が4万トン超え。12単協中8単協で増産を計画している。このうち3月から始まる漁場造成は1万トン台前半と見込まれ、昨年の3倍に増える見通し。
北海道の食品メーカーが開発した商品の品評会「第26回北海道加工食品コンクール」(北海道食品産業協議会主催)で、札幌市の株式会社ふじと屋(電話011・787・4155)が商品化した羅臼産秋サケ使用の「とうふホエイさけ」が最優秀賞の道知事賞に選ばれた。
えりも漁協のスケソ刺網は、前年より水揚げが伸び悩んでいる。浜値もハシリは高値に付いていたが、1月に入り卵が抜けだし、弱含みに転じた。
ホテルライフォート札幌は、道が制定する「世界自然遺産・知床の日」の1月30日、羅臼・斜里両町の食材を味わえる催し「しれとこ食の宴」を初めて開いた。羅臼昆布や旬のスケソ、マダラ、ウニなど海産物を中心とした料理を提供。湊屋稔羅臼町長や漁業者、水産加工業者らも駆け付け、世界自然遺産が生んだ食と観光をPRした。