ひやま漁協瀬棚地区のサクラマス釣り漁が好調だ。数量・金額ともに前年同期を大きく上回っている。2月20日ごろから漁が本格化。2月20日~3月15日の尾数は前年同期比2.7倍の5035尾、数量は同3.4倍の4203キロ、金額は同4.6倍の288万1460円、キロ平均単価は同36%高の686円。
港湾建築や潜水調査の矢口港湾建設(株)(北斗市七重浜8丁目、電話0138・49・1840)はナマコの増殖に力を入れている。関連会社の潜水請負業・ヤグチダイバー(株)で蓄積した独自調査の結果をもとに稚ナマコの生育環境を整備。成長を促進させる特殊な餌と飼育礁を設置して放流後の生残率を高める。
青森県陸奥湾の2019年度ホタテ水揚げ計画(案)について、県漁連は7万3千トンを見込んでいる。このうち成育の順調な半成貝は4万8千トンで、18年度計画より3千トン多く試算。4月1日から出荷される見通し。3月28日には第1回半成貝入札を予定しており、その価格帯に注目が集まっている。
浜中漁協の養殖ウニの出荷が15日に再開した。同日は数量315キロで、キロ5500円の好値を付けた。今後は週2回のペースで、4月上旬ごろまで出荷していく。
稚内漁協のナマコけた引が15日に始まった。初日、2日目はいずれも日産4トン程度。18日以降はシケ休みが続いたが、1隻100キロ程度と前年同期並みのスタートを切った。浜値はキロ平均4千円と好値を付けている。
北見市常呂の(株)しんや(新谷有規社長、電話0152・54・2181)は、北海道産食材に特化した「北海道プレミアム」シリーズで、生食用中心に「素材」のカテゴリーを新たに打ち出した。特に本州市場をターゲットに即食、個食などの需要に対応。消費者の食嗜好を幅広くとらえ、販売拡大に臨んでいく。
NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストは、浜中町散布産の養殖バフンウニを味わえる「冬のウニツアー」を開始した。ウニの殻むき、ネコアシコンブを使ったおぼろ削りも体験できる。トラストの田村正雄さんは「ぜひ多くの人に浜中に足を運んでもらい、おいしいウニを食べてもらいたい」とPRする。
浜中漁協では約10軒がアツバ養殖に取り組んでいる。毎年秋に沈めたロープに天然胞子が付着、約2年後の水揚げ時期まで間引きはせずに成長させる。着業者は「あくまでも天然採取がメインで、その合間を見て水揚げする」と話す。同漁協によると、1972年から取り組む。
オホーツク海けた引の漁場造成が始まった。北部は7日の枝幸漁協、南部は6日の雄武漁協を皮切りに順次スタート。本操業を含む今年の水揚げは前年実績比1割増の29万5千トンが見込まれており、このうち漁場造成では昨年の2倍強となる1万1千トン以上が揚がる見通し。
昨年から好調だったいぶり噴火湾漁協のミズダコは、年明けも順調な水揚げ。例年同様に2月後半から減速したものの水揚量は前年同期の3倍強に伸びた。着業者は毎年上向く5月以降の水揚げに期待を寄せている。
有珠地区のタコ箱は約10軒が着業。昨年4月~今年3月4日の水揚量は前年同期比4.2倍4.1トン。専業の鳴海元了さん(恵洋丸)は「全般に好漁と言ってよかった」と振り返る。