2025年の玉冷消流は、円安基調の為替相場を背景に欧米やアジア勢の堅調な買い付けが継続し、輸出主導の展開に拍車を掛けた。産地蔵前の製品相場は3Sがキロ7千円と過去最高値。オホーツク海の中心サイズとなった5Sでも6千円程度と前例のない水準に高騰した。しかし同年後半の輸出は米国の買い渋りも見られ軟調傾向に。26年の生産量も国内外で低水準と予想される中、中心サイズが小型となれば在庫がだぶつく可能性を指摘する関係者は多く、現状相場でのシーズン入りに警鐘を鳴らしている。
静岡県で漁業者向け製品を販売する焼津漁具センターは、道東沖のクロマグロを狙う新規着業者が増加している動きを受け、漁具の提案を強化している。マグロ漁場の北上に伴い、昆布森や厚岸などの漁業者から一本釣り漁具の引き合いが増大。実績のある疑似餌や信頼性の高いハリスなど初めてマグロ一本釣りに取り組む漁業者を後押ししている。
食品用凍結装置の性能を科学的・客観的に評価する認証制度が今春にもスタートする。ユーザーが科学的根拠で装置の選択が可能となり、装置メーカーとユーザー間のミスマッチも解消するものと見込まれる。冷凍食品産業全体の品質・技術向上にもつなげられ、優れた商品の誕生を後押し。その恩恵はそれを口にする消費者にも還元されるものと期待される。
株式会社おやつカンパニー(三重県津市)と海光物産株式会社(千葉県船橋市)が共同開発したコノシロのスナック菓子「素材市場さかなのスナック コノシロ」がコンビニや量販店での採用が進んで販売が好調だ。鮮魚の販路が少ない魚種を老若男女に親しみやすい菓子に商品化。調理の手間や小骨といった魚敬遠の要因を取り除くだけでなく、栄養価の高いおやつとして訴求でき、魚食普及のアプローチに注目されている。
近年のライフスタイルや物価変動などを背景に、道産水産物の特産品のマーケティングやトレンドも大きく変化している。首都圏を中心に展開する北海道公式アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」や、道内で道産品セレクトショップ「きたキッチン」を運営する株式会社北海道百科(社長・桑折功)営業本部の坪根淳道外事業部長と、中村健人バイヤーに運営ショップから見た最近の動向を聞いた。
開洋漁業株式会社(青森県八戸市)は、天皇海山海域で漁獲する「船凍キンメダイ」の品質訴求と販路開拓を強化している。船凍品による高鮮度で生食商材としても人気。資源回復に伴う魚体の大型化で、供給も安定している。八戸市の地域ブランドに同社原料の加工品が認定されるなど実力も折り紙付き。国産の高品質原料として需要の底上げを図る。
円安と国内需要の低迷が響き、タラバガニとズワイガニの輸入が急減している。ロシア産冷凍タラバは3割減、ズワイも1割以上の減少。ロシアは中国・韓国への活出荷に全力。また、カナダとノルウェーは米国向けの輸出に軸足を置いている。特に関税で優遇されているカナダは8割以上が米国向けで、国際相場の高騰が日本の調達に足かせとなっている。
カニ取扱量シェア国内トップの株式会社築地蟹商(東京都中央区、中村格彰会長)は、年末商戦に向けて北極海・バレンツ海産のタラバとズワイ製品の増産体制に乗り出している。当初はタラバの搬入量が大幅に減少するとの予測があったが、実際は予定を上回る入荷が続いており、これを受け同社は主力商品の増産と販売強化に踏み切った。中でも人気の高いタラバシュリンクに加え、今期注目のタラバセンターカットは前年を超える注文が集まり、生産現場もフル稼働の状態が続く。
11月28日に閣議決定された2025年度補正予算案で、水産関係は前年度補正から74億円増の1398億円を計上した。燃油価格高騰対策への新たな枠組みや漁船支援に沖合漁業も適応、海洋変動への対応には、今年特に被害が発生しているカキなどにも対象を広げるといった措置を設けた。今回の補正では、①燃油価格高騰などへの影響緩和対策②環境激変に適応し水産業の成長産業化を実現するための大胆な変革の推進③防災・減災・国土強靭化(きょうじんか)のための整備の推進を-重点に構成する。
原材料費の高騰や人材確保などの課題に向き合いながら、新技術を取り入れユーザーのニーズに応え続ける造船業、搭載機器メーカー。水産業の持続的発展に欠かせない漁船建造関連業界の役割は年々高まっている。ここでは沿岸漁業を中心に活躍する最新鋭の新造船や、船舶業界をリードする関連企業の主力製品を紹介する。海水動力漁船は、FRP船が94.1%と圧倒的に多く、アルミ船4.9%、鋼船0.7%、木船0.2%。トン数ベースでは鋼船23.8%、FRP船62.7%と勢力を2分。アルミ船の割合は小さいが、近年はFRP船の廃船処理費用が多大であるなどの理由から、リサイクル可能なアルミ船が増加している。