公益社団法人北海道海難防止・水難救済センター(西野憲一理事長)主催の北海道小樽地区救難所訓練大会が25日、余市町の余市港で開かれた。同地区(石狩・後志管内)13救難所の所員260人、来賓・関係者など総勢320人が参加。救難技術競技や救助訓練などを通し救助技術向上の重要性を再確認するとともに、海難防止へ意識を高めた。救難技術競技では石狩救難所が総合優秀した。
根室湾中部漁協が幌茂尻沖の同漁協単有海域で行うホタテけた引試験操業が7月2日に終漁した。一昨年から稚貝放流を進め新規漁業として今年からスタート、壊れ貝含め数量221トン、金額6810万円(税込み)、キロ平均単価309円の実績となった。同漁協の販売取扱高増額に貢献したほか、地元組合員の雇用対策にもつながり、来年の本格操業に向け手応えをつかんだ。
岩手県広田湾の特産、エゾイシカゲガイの出荷が21日、始まった。天然採苗の2年養殖で、成育は順調だ。今季水揚げ見込みは43トン。キロ値は3千円となり昨シーズンを200円上回る。課題となっていた採苗も今季は良好といい、出荷する生産者の表情は例年にも増して明るい。
羅臼漁協の養殖コンブは、水揚げが最盛期を迎えている。早い漁家で7月半ばに開始、順調に操業している。長さなど生育はばらつきがあり、日照不足で「実入りはいまひとつ」との声も。また、全般的にカキの付着も早く、ハシリから除去作業に苦慮する着業者もいる。
日本水産㈱は2019年秋・冬新商品76品(リニューアル品34品含む)を発表した。「尖りと差別化で、食シーンを豊かにする食卓応援団」をコンセプトに、多様なライフスタイルや健康訴求、魚食普及に対応したラインアップで新たな価値と市場を創造する。
(株)極洋は道産秋サケを使ったものなど、秋の新商品として市販用18品、業務用33品、合計15品(リニューアルを含む)を8月から発売する(一部は9~10月)。家での簡単調理を求める傾向や、中食・外食現場の人手不足など社会的背景を踏まえ、メインコンセプト「便利を提案、美味しさ提供」のもと、(1)簡便提案、(2)健康提案、(3)魚の付加価値提案をサブコンセプトに開発した。
増毛漁協のミズダコはいさり、樽流し、空釣縄が苦戦する一方、タコ箱は好調だ。ハシリは1尾13キロ以上の大型中心。最近は中型も増えてきたが1隻で日産平均500~600キロの水揚げを維持している。
道の日本海漁業振興対策の一環で始まったひやま漁協熊石支所西浜地区の蓄養キタムラサキウニが、東京の飲食店で利用客に鮮烈な印象を与えるデビューを飾った。平井徳雄さん・徳之さん・裕太さん親子が蓄養するもので、まとまった量が首都圏で提供されるのは今回が初。客の反応に手応えをつかんだ飲食店側も、今後出荷シーズン時には、優先的に店で出したいとの意思を固めている。
首都圏を中心に「寿司 魚がし日本一」をチェーン展開する株式会社にっぱん(東京都)は「発酵熟成鮮魚」を使った握りずしの販売を7月の期間限定で始めた。特別なシートを使用して熟成させた魚を仕入れから加工、配送、販売まで一気通貫で行うのはすしチェーン業界で初の取り組み。