東日本大震災の津波で全壊した石巻魚市場(宮城県石巻市)が再建、全面運用開始となり、9月26日、完成式典が同市場西棟で開催された。荷捌所は長さが876メートルと世界最大級で震災前の約1.4倍、密閉式の高度衛生管理型でHACCP制度にも対応し、水揚げ・荷捌きでは漁業種類ごとにゾーニング。輸出も視野にブランド化と高付加価値化を目指し、石巻水産業界を復興から新時代につなげる中核施設と期待される。
練り製品メーカーの株式会社紀文食品(東京都)はことしの正月商品で、健康志向や簡便・即食、クリスマスから正月までのパーティーシーン向け「オードブル」など現代の食ニーズに対応した商品をラインアップ。おせち料理の食シーンの拡大を目指す。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー、株式会社丸加水産(須田公隆社長、電話011・766・1131)は、「銀ひらす」(シルバー)の商品展開を強化している。「銀だら」、「銀ガレイ」などの価格高騰で、全国的に「銀」魚の切り札として注目されており、同社への引き合いも強まっている。
宮城県石巻市の㈱ヤマトミ(千葉雅俊社長、電話0225・94・7770)は、冷風乾燥機を使い、ぶりの生ハム燻製風味や、さばのみりん焼きなど調味漬けの商品を、ふっくらとうまみたっぷりに仕上げ、好評を得ている。
株式会社イトーヨーカ堂(東京都)は釧路・道東産魚介類や水産加工品の拡販を進めている。特に釧路港水揚げの地域ブランド「北釧鯖」は釧路店(三浦健一店長)にコーナーを常設。併せてネットスーパーや店舗でのフェアで全国に発信している。また、各種魚介類を素材に使用した総菜、すし、弁当などの商品開発にも力を入れている。
枝幸町の株式会社オホーツク活魚(藤本隆治社長)は今季の秋サケ商戦からフレーク窒素氷を使った生鮮の高鮮度出荷に乗り出している。細胞が凍る寸前のマイナス1~3度の氷温帯で保冷。船上で活じめした高品質そのままで消費地に届けている。
札幌市の”魚鬼”(いとう)COMPANY(伊藤和雄代表、電話011・788・7337)は、ホッケやサバなど開き魚の血合いを水道水圧(直圧)で取り除く「水ノズル血合い洗浄機(水ジェッター)」を開発、販売している。迅速、きれいに血合いを洗浄・除去でき、魚嫌いの一因に挙げられる生臭みのない干物づくりを後押しする。
ホヤのビール「海鞘エール」=写真=が好調な売れ行きだ。宮城県南三陸町の㈱ヤマウチ(山内正文社長、電話0226・46・4976)が8月25日に販売開始、同月末までに1000本を超えた。岩手県の地ビールメーカーが製造過程で志津川湾産マボヤの煮汁などを加えて生産。ホヤのように赤く、「ほのかにホヤの味がする」と評判だ。
中国への原料輸出は今季、低調な荷動きが予想されている。欧米の販売不振、国内の景気減速などで中国の秋サケ加工業者は原料手当てに慎重。日本国内向けの供給増が見込まれる中、国内の鮭鱒相場も昨年より下方修正され、チリ銀などとの競合で売り場獲得の価格形成が焦点になる。
中国の秋サケ加工業者は震災年の平成23年に鮭鱒全般の原料高と欧米の経済低迷でサケ製品の販売不振に陥り「サケ事業で貯めた10年分の利益を吐き出す欠損を出した」と輸出業者。「以降原料の買い付けが年を追うごとに慎重になっていった」と指摘する。
東しゃこたん漁協でエビかご漁に着業している第27長洋丸(19トン)の茂木隆文船主は、一昨年から東京・築地市場にナンバンエビを出荷している。翌朝の競りに間に合うように、他船より2~3時間早く入港。選別を徹底しながら、手早く荷造りしている。