豊洲市場の仲卸・有限会社倉田商店は、従来敬遠していた規格外の魚種にも着目し、利益を生む体制を整えている。競り場で定期的に出る買い手のつかない魚種に価値を見いだし、新事業であるケータリングサービスの原料に転換。さらに市場で開催のキッチンカー向けの原料供給などビジネスの場を広げている。
枝幸町の株式会社マルチカ須永水産(須永忠幸社長、電話0163・67・5535)は、簡便調理などの加工品開発で「枝幸ホタテ」の知名度向上に取り組んでいる。これまでクリームコロッケやグラタンを打ち出し、ネット通販やふるさと納税返礼品などでファンを獲得。さらに異業種連携で新たな商品づくりを進めており、将来的には海外市場の開拓も視野に入れている。
株式会社マルヤナギ小倉屋(神戸市、柳本一郎社長)は、7月1日から昆布つくだ煮やとろろなど各種製品を値上げする。原料高騰に加えエネルギー、物流、包装資材、人件費など各コスト上昇のため。昆布製品で主力のつくだ煮は2011年以来の値上げ。
寿都町漁協の有限会社マルホン小西漁業(小西正之代表)は数年前から取り組む船上活じめの進化に乗り出している。今春からサクラマスの2キロ以上を厳選し、「桜寿(おうじゅ)」の名称でブランド展開。脱血、海水氷を使用した冷却処理による鮮度・品質保持を基盤に独自のネーミングで訴求力を高め、道内、本州の消費地市場などで差別化に臨んでいる。
仙台市の笹かまぼこメーカー・株式会社松澤蒲鉾店は、魚原料を使った新機軸のスイーツ「ととをかし ふ和(わ)らん クリーム&チーズ」を開発、若い世代の女性の支持を得るなど新たな消費層を開拓している。このほど開かれた第71回全国蒲鉾品評会で水産庁長官賞と東京海洋大学学長賞をダブル受賞するなど業界でも高い評価を得ている。
札幌市中央卸売市場のサクラマス消流は4月に入って函館、後志方面を中心に例年並みの入荷量で推移している。サイズは昨年より小さく、カネシメ髙橋水産株式会社、マルスイ札幌中央水産株式会社の両荷受とも「相場的にも量販店で扱いやすく、桜が咲く季節を見据え、引き合いが増えてきている」と口をそろえる。
マリンフーズ株式会社(東京都)は4月1日付で、藤原勝紀前営業本部長が代表取締役社長に就任した。三国和浩前社長は親会社・日本ハム㈱の執行役員関連企業本部長に就任。マリンフーズのほか、同じグループ会社である株式会社宝幸(冷凍食品)、日本ルナ株式会社(乳製品)の3社を統括する立場となる。
ホタテ冷凍貝柱を製造する海王食品株式会社(猿払村・太田俊章社長、電話01635・4・5026)の新加工場が竣工した。トンネル型のドーワコンテックフリーザーを導入し、新鮮な猿払産原貝を当日処理で仕上げる製造ラインが完成。広々とした造りは安全性と処理能力の向上につながった。対米HACCP仕様で整備されており、数年後の認証取得を目指す。
青森県陸奥湾の半成貝出荷が始まり、関係者はベビーの順調な荷動きに期待感を強めている。先行するチルドは量販店中心に引き合いが多く、冷凍は「噴火湾のボイルが減産で高値維持ならば、昨年の価格帯でも吸い込みそう」と卸業者。ただ「オホーツクの増産で玉冷価格が昨年以下となれば動きは鈍くなる」と警戒。ベビー原料も確実に増産するため、今後の浜値の推移や玉冷の価格帯に注目が集まっている。
苫小牧漁協(伊藤信孝組合長)は3月からタイ・バンコクに鮮魚の定期輸出に乗り出した。双日・JALグループの㈱JALUXと連携し、同社の現地企業・JVALUEが運営する日本生鮮卸売市場「トンロー日本市場」に出荷。販路拡大で魚価安定につなげていく。