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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2023.12.04

岩手アワビ、小型化深刻


 水揚量日本一を誇る岩手県のアワビ(エゾアワビ)漁が苦境に立たされている。海水温の上昇やウニの食害などによる磯焼けが深刻化。不漁とともに小型化も進み、干鮑(かんぽう=干しアワビ)に適したサイズは近年なかなか見かけなくなった。資源の回復が見通せない上、ALPS処理水の海洋放出という新たな難問が追い打ちをかける。漁業者だけでなく、加工会社も疲弊している。


掲載日:2023.12.04

チダイおいしく活用、売れる魚種へレシピ考案

最優秀賞に輝いた「和洋中3種のソースを添えたチダイの揚げ焼き」


 温暖化による海水温の上昇で、宮城県で本来は東北より南に生息するチダイの水揚量が急増している。西日本ではマダイが旬を外れる夏にも味が良いことから重宝されるが、なじみの薄い県内では低単価などを理由に敬遠され市場に流通しにくい「低利用魚」。仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校(仙台市宮城野区)の学生がおいしく食べて活用しようと、利益アップにもつながるレシピを考案した。


掲載日:2023.11.27

水産業下支え-漁船・搭載機器特集-


 近代化が進む漁船建造関連業界。原材料費の高騰や人材確保といった課題が山積する中、水産業界の発展に向け、その下支えとなる造船業や搭載機器メーカーの役割は年を追うごとに高まっている。ここでは沿岸漁業で活躍する最新鋭の新造船や、船舶業界をリードする関連企業の主力製品を紹介する。





掲載日:2023.11.27

旬のASCカキPR


 「牡蠣の日」の23日、宮城県石巻市の市かわまち交流広場で、環境に配慮した地元産カキをPRする第20回石巻かき祭りが開かれた。生食用むき身のほか、のり入りのかき汁やチャウダー、アヒージョなどカキ尽くしの料理が販売され、来場者は旬の味覚を満喫した。水産養殖管理協議会(ASC)の国際認証を取得する県漁協石巻市東部、石巻湾、石巻地区の3支所と市などでつくる石巻かきブランド化事業委員会の主催。かき汁の販売コーナーでは、家族連れらが磯の香りや立ち上る湯気に誘われて列を作り、「ジューシーでぷりぷり。とてもおいしい」と熱々を頬張っていた。


掲載日:2023.11.27

おいしく無理なく減塩で健康増進支援

塩分量を抑えた魚介と野菜の塩ラーメンセット


 地域の健康増進に一役買おうと、理研ビタミン株式会社(東京都新宿区、山木一彦社長)は21、22の両日、仙台市青葉区の宮城県庁2階「カフェテリアけやき」で食塩無添加の自社製顆粒(かりゅう)だしを使ったラーメンを販売した。塩分量は通常メニューの半分程度で、セットのチャーハンも気兼ねなく味わえると好評。食事に気を使う男性客らの胃袋も満たした。


掲載日:2023.11.20

久慈市漁協サーモン養殖3季目開始

久慈湾内のいけすにギンザケの稚魚を投入する定置網漁業者ら(11月12日)


 岩手県の久慈市漁協(川戸道達三組合長)は、久慈湾で取り組むサーモン養殖が事業化3季目を迎えた。昨季はいけす6基でギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」を生産したが、2基増設した今季はトラウトサーモン(ニジマス)の養殖にも挑戦。天然資源が激減する中、安定的な収益の確保につなげる。来年8月ごろまでに2魚種で計900トンの水揚げを目指す。


掲載日:2023.11.20

青森産活じめイシダイ、末端評価年々広がる-東京都・豊洲市場-

入荷量が増えつつある青森県産イシダイ


 青森県産活じめイシダイが13日、東京都・豊洲市場に入荷した。築地時代に比べ入荷量が増加。4箱(1箱4キロ4尾入)仕入れた仲卸業者は「顧客の高級すし店からは脂乗りがよいと評判」と強調。「現時点ではまだ全体量が少なく、たまの入荷。値ごろ感があって品質も良く、今後に期待している」と売り込んでいる。


掲載日:2023.11.13

宮城乾のり初入札、最も遅く12月2日


 宮城県漁協は、県産乾のり「みちのく寒流のり」の今季入札を12月2日に開始する。高水温の影響で生産が停滞し、最も遅い初入札会となるが、海況は回復傾向。国内最大産地の九州・有明海産の大不作で、昨季の国内総販売数は54年ぶりに50億枚を割り込み、メーカーが製品の値上げに踏み切るなど影響が出た。宮城産はコンビニのおにぎり用として引き合いが強まっている。今季の販売目標は前季実績比2割増の4億枚。優等級をそろえて高単価も狙う。


掲載日:2023.11.13

未利用コンブで化粧品開発


 一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、宮城県石巻市、阿部勝太代表理事、電話0225・98・7071)など3者は、天然由来成分を売りにする自然派化粧品「KAISO」を共同開発した。ソープとハンドクリームの2品。磯焼け対策の役目を終えたコンブを有効活用した。未利用資源を付加価値の高い原材料に転換し、藻場再生活動に役立てるとともに循環型社会の実現にも貢献する。


掲載日:2023.11.06

宮城生カキ実入り良好


 今季の宮城県産生食用むき身カキの出荷が10月30日、始まった。県漁協石巻総合支所で開かれた初入札会には前年同期比8%減の9.7トンが入荷。10キロ当たりの平均単価は同10%高の3万851円、最高値は同14%高の4万1千円だった。卵持ちはほとんどなく、全般に小ぶりながら身入りも良好だったが、夏の記録的な猛暑に伴う減産を懸念する声が出ている。


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