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新聞記事

全国一覧

掲載日:2024.01.01

北上する南方魚-東京都・豊洲市場-

評判の良い青森県産のイシダイ(左)と宮城県で増えているタチウオ


 北海道・東北で従来あまり見かけなかった南方魚の水揚げが増えている。その影響で東京都・豊洲市場では魚種と産地名に違和感を抱く商材も並ぶようになった。都内で鮮魚・活魚を扱う水産関係者は「浜で急に獲れ始めた魚があれば、まずはブリの付加価値対策を手本に扱い方を研究してほしい。初めは相場が安くても情報収集や適切な鮮度管理で単価アップにつながる」と鼓舞する。


掲載日:2024.01.01

ブルーカーボン ~ 炭素固定の存在感増す


 二酸化炭素由来の炭素(カーボン)が海藻・海草の吸収と固定で海洋生態系に取り込まれた状態の「ブルーカーボン」。政府は今年度から国連に毎年報告する国内の温室効果ガス排出量を、ブルーカーボンとなった炭素の量を差し引いて算出する方針にするなど、環境保全への可能性に注目している。ブルーカーボンや藻場利用に詳しい株式会社UMITO Partnersの岩本愛さんに直近の状況を聞いた。


掲載日:2024.01.01

東京都新名所「豊洲 千客万来」2月1日にオープン


 豊洲市場に隣接する観光施設「豊洲 千客万来」が2月1日にオープンする。東京都の公募で選ばれた温浴・宿泊施設の運営で有名な万葉倶楽部株式会社がプロデュースする。水産仲卸棟と同じ6街区で開設され、食楽棟(商業棟)「豊洲場外 江戸前市場」と温浴棟(温泉・ホテル)「東京豊洲 万葉倶楽部」の2エリアで構成する。水産物の魅力を発信・体験できる施設として期待されている。


掲載日:2024.01.01

サバ完全陸上養殖に成功「広がれ生食文化」


 株式会社鯖やのグループ会社で養殖事業を行うフィッシュ・バイオテック株式会社(大阪府豊中市、右田孝宣社長)は完全閉鎖循環型によるサバの陸上養殖に昨年成功した。種苗生産も自社で手掛け、提供もグループの経営店で行うなど一気通貫を実現。サバ一筋にビジネスを拡大した右田社長は、ついにアニサキスのリスクを解消したサバそのものの育成、出荷にまでこぎ着けた。「サバを国民食に。生食文化も広げたい」。創業当初の思いはますます強くなる一方だ。


掲載日:2024.01.01

玉玲消流、今年が正念場


 2023年はホタテを取り扱う関係者にとって激動の1年となった。玉冷は長引く円安を背景に海外需要がけん引し価格高騰のまま新シーズンに突入。東京電力福島第一原発のALPS処理水放出後は最大輸出相手国の中国が水産物の禁輸措置を断行し流通環境が一変した。冷凍両貝輸出が止まったことで産地の玉冷生産が増加。国や地方自治体はじめ民間企業の支援、マスコミ報道の影響も奏功し、だぶついた在庫はどうにか消化されている。しかし関係者は「24年が正念場」と強調。23年は8月までに北海道水揚量の4分の1に当たる約10万トンが中国へ輸出されており、24年は膨大な量の消化に向けた代替先確保が最大の焦点となる。


掲載日:2024.01.01

水産業に福祉人材


 神奈川県では今年度から人手不足の水産業で福祉人材の就労・雇用を促進させるマッチング支援に乗り出した。岩手県の先行事例を参考に、障害者だけに絞らず、高齢者(若年性認知症を含む)、生活困窮者といった幅広い福祉人材を対象にする特色も打ち出している。昨年9月末時点で複数件延べ56人の就労を実現。今後は水産業者、福祉人材の双方で理解を深めるための説明会開催などにも力を入れていく。


掲載日:2024.01.01

「ホヤ可能性無限大」地元消費拡大へ加熱調理

高鮮度の「七夕ぼや」。から揚げはむき身に片栗粉をまぶして揚げるだけ


 和洋中さまざまな料理に合い、栄養価も高いホヤ。株式会社涛煌(とうこ、仙台市泉区、佐藤文行社長、電話022・355・6106)は、そんな三陸自慢の“スーパーフード”の地元消費拡大のため生食以外の食べ方の普及に力を注ぐ。一押しのから揚げは下味不要の簡単調理で、加熱しても身が縮まず本来のおいしさを楽しめる。オレンジ色ののれんが目を引くキッチンカーをフル稼働。新たなホヤ食文化を切り開く。


掲載日:2024.01.01

ミネフジツボ、世界初種苗生産成功


 公益社団法人青森県栽培漁業振興協会(階上町、代表理事・山﨑結子外ケ浜町長)と八戸学院大の鶴見浩一郎特任教授(海洋付着生物学)は冷水性の高級珍味ミネフジツボの養殖研究で、実用レベルの種苗生産技術開発に世界で初めて成功した。成育に適する餌のプランクトンを発見。養殖普及への可能性が高まり、漁業者の所得向上や観光資源化が期待される。


掲載日:2024.01.01

素早く冷静に対応を


 個人や企業のほとんどが利用しているSNS。ただ、常に付きまとうリスクの一つが「炎上」。対処を誤れば自身の信用が傷つき、身体的・精神的な消耗と仕事への影響も考えられる。対処の基本は「誠実に、なるべく早く、冷静でいること」。おさかなコーディネータでSNS対策の講演依頼を受けることもある、ながさき一生(いっき)さんに水産業者が取るべき大炎上への対処・回避術を聞いた。


掲載日:2024.01.01

「血合い」含有の機能性強み


 神奈川県内でマグロの「血合い」に着目し、産業振興につなげる動きが本格化している。全国的にも知られる「三崎マグロ」に新たな価値を見いだすもので、県を中心に研究機関が機能性を実証。地元の産業界でも研究会が発足し、メニュー開発やイメージアップに向けた活動などに乗り出した。注目成分を新たな強みに、県も市も地域振興に本気の構えだ。


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