苫小牧漁協のホッキけた引の夏漁が解禁し、初日の1日は12隻(32人)で5.8トンを水揚げした。 1日の浜値は大の高値が前年同日比19%安のキロ1211円、2番手(中)が6.7%安の1259円、3番手(小)が14%安の861円で滑り出した。
渡島噴火湾の毛ガニかご漁は、昨年に続き5漁協(長万部・八雲町・落部・森・砂原)とも許容漁獲量(ノルマ)を達成し終漁となった。組成は昨年同様に小が大半を占めたが、砂原は中主体の水揚げ。浜値は在庫過多の小がキロ2千円台と安値に振れた。資源量は増加傾向にあるため、着業者は来年のサイズアップに期待を寄せている。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)はこのほど、2026年度の通常総会・理事会を開き、今年度の操業の方針を打ち出した。日ロ漁業交渉に基づくロシア水域での操業を見送ることを決めた。任期満了に伴う役員の改選では、八木田和浩組合長が再任した。操業の見送りは交渉の妥結が遅れたことが要因。25年漁期も妥結が遅れたために9月中に開始できず10月1~31日の1カ月間のみの操業となり、水揚げできたのは全体の1割ほどだった。今期は妥結がさらに遅れており、高騰する操業コストを考慮しても、採算が釣り合わないと判断した。22年以来4年ぶりの操業見送りとなる。
鳥取県琴浦町の株式会社鳥取林養魚場(萩原岳人社長)と株式会社日本養魚技術(林是道社長)は、大山水系の地下水を使う循環式陸上養殖でトラウトサーモン「とっとり琴浦グランサーモン」を生産している。無投薬に加え、寄生虫の心配がなくて生食でき、淡水育ちならではのしっかりした身質が刺し身用途で高評価。1尾からの注文や急な需要に通年で応じる出荷体制も販路拡大につながっている。
宮城県漁協は6月26日、2026年度通常総代会を塩釜総合支所で開き、25年度の業務報告などの議案を可決、承認した。25年度の事業利益は448万円で、経常利益4億6232万円(前年度比4%増)。当期剰余金は3億3349万円(同12%減)を計上し、3期連続の黒字となった。また、任期満了に伴う役員改選では、退任する寺沢春彦組合長の後任として髙橋和志氏(大谷本吉支所運営委員長)を選任した。
公海域でのサンマ漁における冷凍製品の効率的な生産方法を検証するため、宮城県気仙沼港から2日、大型棒受網漁船3隻が試験操業に出港した。漁場の遠隔化に伴う燃料負担増大、漁獲物の鮮度低下などの課題解決を探る国立研究開発法人水産研究・教育機構(水研機構、神奈川県横浜市)が取り組むもので、本操業では船上に設置し冷凍サンマ製品作成に用いる選別機の作業性などを検証。新たな操業体制の確立に期待が集まる。
東京都・豊洲市場で宮城県産天然マダイ=写真=の入荷が近年増えている。昨年は産地別で全国3位に浮上し、女川産や七ケ浜産など三陸沿岸の存在感が高まった。ただ、同市場荷受の卸値は浜値基準の相対が中心で、定番の西日本産に比べて品質と価格の評価が一致しない状況もみられている。東京都中央卸売市場の統計による豊洲市場の天然マダイ(国内)産地別入荷量で、宮城県は昨年、福岡、東京に次ぐ全国3位となった(一昨年は4位)。入荷量は2022年の39トンから、昨年は約4倍の159トンに拡大した。宮城、岩手、青森、山形、福島の東北5県計も22年の190トンから昨年は362トンに伸び、天然マダイ全体に占めるシェアは7.6%から18.2%に拡大した。一方、豊洲市場全体の天然マダイ入荷量は22年の2504トンから昨年は1986トンに減少。全体が縮小する中で東北産はシェアを高めており、産地構成に変化がみられる。
道総研さけます・内水面水産試験場は24日、今年の北海道の秋サケ来遊予測値を昨年実績比46.9%減の364万4700尾と発表した。予測通りの場合、4年連続の大幅減、2年連続の1千万尾割れとなり、増殖事業の効果が表れた以前に逆戻りする危機的状況。近年の小型傾向から沿岸漁獲量は1万トン割れが想定される。定置経営をはじめ秋サケの加工・流通、増殖事業の運営・種卵確保など各方面で深刻な事態が続く。
いぶり噴火湾漁協の耳づり作業が6月中旬に終了した。稚貝は不足せず十分に確保できた一方、作業の人員不足から「満度に下げられなかった」と話す漁業者も。ただ各地区ともおおむね平年並みに垂下したよう。
釧路管内のさお前コンブ漁は、解禁以降霧や波などの影響で出漁できないまま終盤に入り、釧路市東部漁協が25日、昆布森漁協は26日に切り上げた。台風などによる天候・海況の悪化が予想され漁期の6月末までに出漁が見込めないと判断した。