大船渡、気仙沼、女川の三陸3港で8月28日、サンマの水揚げが合わせて213トンに上った。ロシア水域操業の大型船が1隻ずつ入り、気仙沼と女川は今季初。女川は昨季より20日余り早まった。サイズ組成も大船渡で140グラム以上57%などと良く、三陸で今季に期待が高まった。翌29日は宮古でも初水揚げがあり、4港合わせ5隻、524トンと活発化。
道漁連は8月29日、道産魚介類を取り扱う取引先でつくる「道ぎょれん会」の秋季取引懇談会を、東京都内で開いた。札幌や関東地区の卸や商社など約160人以上が参加。秋サケ、いくら、ホタテの商戦展開を意見交換した。
礼文島の天然コンブは全般的に繁茂良好で、自由操業での採取が続いている。着業者は「漁場にはまだコンブがある」と言い、今後の上積みに意欲を見せる。
網走漁協のキンキ延縄は夏場の平常時で1隻50~60箱を出荷している。盛漁期と比べ3分の1程度で、日産も減船が響き昨年以下の水揚げ。浜値は3キロ発泡6尾入れが一時キロ1万円超と堅調。このため金額は減産分を補い昨年並みに推移している。
北海道の秋サケ定置が30日開幕する。今季の来遊予想は平成以降最低だった昨年の1.8倍で、10万トン前後と低水準ながら5年ぶりの増産見通し。製品の消流は生産量の大幅減少、高コストで競合する輸入物が売り場を浸食、消費が大きく落ち込んでいる。秋サケ商戦の展望、流通対策の重点などを道漁連販売第二部の鳥毛康成部長に聞いた。
網走漁協で稚貝の本分散が始まった。今年は付着量、成育状態ともに良好で昨年より大きいサイズを確保。作業も仮分散から順調に進み、21日に始まった本分散は9月上旬に終わる予定だ。
専業7軒、兼業6軒の13軒が着業。前浜の地まき用に1億8千万粒、外販で1億2千万粒、計3億粒を生産している。仮分散を8月前半に終え、本分散が順次スタートしている。
第20回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーが22日から3日間、東京ビッグサイトで開かれた。国内外の魚介類や加工品、機器資材、漁業技術などが多数出展し、食欲をかき立てる試食提案には人だかり。輸出拡大やHACCP関連セミナーも連日開催して今後の事業展開を後押し。海外バイヤーとのマッチングやメディア招致も強化したこともあり、例年以上に国際色豊かな展示商談会となった。
利尻漁協の天然コンブは、全般的に薄生いだった昨年を上回る繁茂状況で大半の地区が自由操業に入っている。仙法志地区が良好で24日現在旗揚げで10回操業。同地区の着業者は「海にはまだたくさんコンブが残っている。この後も天候に恵まれ順調に採取できたら」と期待する。
仙法志地区は繁茂範囲が広く船は比較的散らばって操業。神磯方面で採取する滝沢薫さんは「1日の操業時間が長くまずまずの採取状況」と話す。吉田欽哉さんも「御崎から久連までびっしり繁茂している。長さ、実入りともに良い。春の段階からフノリなど他海藻も成長が良かった」と言う。髙橋貢さんは「実入りは漁場で異なるが平均して長い。まだコンブがあるので好天とナギが続けば」と期待する。
イカ、マグロを主力としてきた函館市の(株)道水(髙野元宏社長)は、ホタテの玉冷製造に乗り出した。付加価値の向上を求め、全国初となる「スチールベルト式プロトン凍結機」を導入。高品質な冷凍品の量産で後発の弱さを克服し、生魚から冷凍主体の売り場に舵を切った首都圏・量販店の動きにも対応する。原貝ベースで年間2千トンの処理を目指し国内外に良質な玉冷を提供していく。
利尻漁協のウニの水揚げは、7月末現在でバフンが昨年を3割強上回っている一方、ムラサキは3割減と明暗が分かれている。着業者はバフンの資源上向きを感じている。
船外機船でたも採りし、むき身をざるに乗せて出荷する。7月末現在でバフンは数量が前年同期比33%増の23トン、金額は同17%増の4億2315万円、キロ平均単価は同11%安の1万8337円。ムラサキは数量が同31%減の11トン、金額は同28%減の1億4453万円、キロ平均単価は同5%高の1万2742円となった。
バフンについて鴛泊地区の鎌田正彦さんは「資源的にある」と強調。同地区の着業者も「資源は良好」と言うが「身入りは場所による。総体的にみるといまひとつ」と指摘。それでも平均9キロ半、多い日で12~13キロを出荷している。
一方で同地区の別の着業者は「バフンの身入りはいい。夏場は海藻が繁茂して採取しにくかったが、それが抜けて底がいくらか見やすくなった」と話す。吉田敏さんは「バフンはまずまずの身入り。ただムラサキは身入り、色ともに良くない」という。