紋別市の株式会社光進水産(齊藤則光社長、電話0158・24・3300)はホタテの玉冷で、原料から加工・包装までプレミアムを追求した商品を展開している。特に包装では洗練されたデザインの化粧箱に輸送中の衝撃、すれ傷の発生などを防ぐ特殊容器を使用。贈答用向けに現在紋別市のふるさと納税返礼品や自社ネット通販で提供。今後は北海道物産店や百貨店などの販路開拓も視野に入れている。
宮城県石巻市の水産事業者15社が協力し、22日から春休みの高校生を対象としたアルバイト型の水産業体験「すギョいバイト3」を実施している。「時給千円。豪華特典付き。1日限り」で、カキの殻むきなど漁の手伝い、加工品の製造補助や販売などさまざまな業務を用意。職場見学ではなく、一緒に働くことで業界の魅力や楽しさを高校生に伝え、担い手の裾野拡大につなげている。
岩手県産養殖ワカメの第2回入札会が27日、県漁連南部支所(大船渡市)で行われた。県内15漁協から塩蔵(ボイル)250トンが出荷され、中芯を除いた10キロ当たりの平均単価は2万51円(前回比20%高)だった。家屋や作業場など約210棟を焼失する大規模な山林火災に見舞われた大船渡市の浜からも今季初めて出荷され、同市三陸町綾里産の中芯抜き1等が3万12円の最高値を付けた。
落部漁港敷地内の荷捌施設横で建設を進めていた落部漁協(藤野勝徳組合長、197人)の新事務所がこのほど待望の竣工を迎えた。組合員が一堂に会する大会議室や女性部の活動拠点にもなる食堂のほか、別棟の購買部も集約している。太陽光パネルによる自家発電装置を備え、災害時はもとより地域活動の拠点にふさわしい新施設が誕生した。
北海道日本海沿岸のニシン刺網漁は2月にシケの頻発で操業回数が伸び悩み、海獣被害の影響なども重なって1996年に種苗放流事業を開始以降初の6千トン超を記録した昨年を大きく下回る低調な水揚げペースで推移している。近年好漁が続いて数の子をはじめ加工原料需要が定着・増大しており、想定外の漁況に加工筋は必要量の調達に苦戦。今後、漁が本格化する他産地の価格形成への影響も想定されている。
渡島噴火湾6単協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)の加工貝(2年貝)は、全域的に小型傾向となる中、へい死率は低水準とみられ、着業者は終盤に向けた成長の伸びに期待している。一方、浜値はキロ600~500円台中盤と依然、高値で推移している。
各種昆布製品を加工販売する株式会社マツモト(大阪府堺市、松本紳吾社長)の「とまらないふりかけ」が継続的な人気を誇っている。「北海道お土産グランプリ」(FMノースウェーブ主催)で2年連続金賞を受賞、テレビ番組でも取り上げられ直営店・ECともに売れ筋商品のひとつに。比較的若い年齢層からも好評を得ている。
日高中央漁協様似地区のタコ空釣縄漁は、2月以降にミズダコの漁獲量が増加した。着業者は「昨年は数えるほどしかなかったトン単位の水揚げが続いた」と赤潮以降の資源回復を実感。一方「ヤナギダコは全然いない」と今後の漁況を注視している。
渡島噴火湾3単協(落部・森・砂原漁協)のエビかご春漁が始まった。ボタンエビは昨季の序盤と同様に振るわず1隻10キロ前後の水揚げ。一方、混獲のオオズワイガニは小型傾向にあり「数量も昨季より少ない」と話す着業者も多く、漁模様に地域差がみられる。
今季第1回の生ウニ事前入札会が14日、岩手県漁連北部支所で行われた。山田湾内111号の14、17、19、21日の4日間の水揚げ分が対象で、キタムラサキウニ(シロ)1号品に10キロ当たり20万5千~16万7800円、2号品に同8万~6万円の値が付いた。エゾバフンウニ(アカ)1号品は同14万円。2号品は同7万円だった。