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新聞記事

2022年5月の記事一覧

掲載日:2022.05.23

北大と道漁協が連携強化の協定を締結


 北大と道漁連は16日、水産業の振興に向けた連携協定を締結した。主要魚種の不振、昨年に太平洋沿岸で発生した赤潮被害など北海道水産業を取り巻く環境変化への対応をはじめ、AI・IoTなど先進技術の活用や新たな養殖システム、ゼロカーボン対策、加工流通の省力化などさまざな課題の解決に取り組んでいく。


掲載日:2022.05.23

飲食事業のSANKO、豊洲・綜合食品を傘下に


 飲食店経営や近年では水産業にも参入して力を入れている株式会社SANKO MARKETING FOODS(東京都、長澤成博社長)は17日、東京・豊洲市場の大卸・綜合食品(野中昭三社長)の全株式を取得し子会社化すると発表した。同日開催の取締役会で決議した。市場卸のグループ化で中期事業計画に位置付ける水産事業6次産業化モデルの構築を加速させるとともに、安定的に水産資源を提供する体制を確立。また、豊洲市場を利用する荷主や顧客に対し、グループ独自の価値提案を図っていく。


掲載日:2022.05.23

毘沙門イナダ身質良く、春の人気商材へ

豊洲で卸値キロ500円台の毘沙門イナダ


 神奈川県三浦市の毘沙門(びしゃもん)地区の定置で獲れる「毘沙門イナダ」は、身質の高さから神奈川を中心に首都圏内で人気の商材だ。豊洲市場の仲卸業者は「安いイナダだと身がカツオのように赤い。しかし、毘沙門は脂の乗りがよくて白い身になっている」と強調する。


掲載日:2022.05.23

枝幸海産ホタテ玉冷内製化へ


 枝幸町の枝幸海産株式会社(松嶋修一社長、電話0163・62・1122)は、ホタテ玉冷の内製体制を整備した。従来実施してきた枝幸水産加工業協同組合運営の共同利用施設での凍結・選別処理と併用し、今季から玉冷の生産を拡充強化。顧客の注文に応じ迅速に供給することで経営安定につなげていく。


掲載日:2022.05.23

岩手すきコンブ出荷取りやめ大減産に


 今季の岩手県産すきコンブは大減産の見通しとなった。消費低迷に伴う近年の価格安を受け、共販に出荷しない浜が出たためだ。原油価格高騰など外部要因も背景にあるが、最大産地の予期せぬ「出荷ゼロ」に買受人たちは困惑の色を隠せない。突発的な品不足感から、直近の入札会で価格は高騰した。


掲載日:2022.05.23

岩手大槌サーモン初出荷

初水揚げされる養殖ギンザケ(大槌町・吉里吉里漁港)


 日本水産グループの弓ヶ浜水産株式会社(鳥取県境港市、竹下朗社長)は18日、岩手県大槌町で海面養殖したギンザケ「岩手大槌サーモン」を今季初水揚げした。並行して養殖中のトラウトサーモン(ニジマス)は7月初旬に水揚げ開始予定。全量活じめが大槌産の特長で、今季は2魚種で計300トン強の出荷を見込む。東北や北海道でテレビCMを放映するなどPRも強化。町内では一貫生産体制の構築や、淡水ギンザケのブランド化に向けた取り組みが活発化している。


掲載日:2022.05.23

歯舞アサリ浜値高く金額最高に

トーサムポロ沼のアサリ


 トーサムポロ沼で行う歯舞漁協のアサリ手掘漁は、今季も着業する全12人が個人ノルマを達成して終漁した。加えて浜値も高く推移。長山吉博アサリ部会長は「金額的に過去最高に達した」と笑顔を見せる。また「漁場に流氷が入り操業できない日もあったが、高値傾向だったので可能な限り操業し、氷の隙間を縫うようにして水揚げした」と今季の操業を振り返る。


掲載日:2022.05.16

日本海、エビ不漁で海底調査


 後志管内や留萌管内といった北海道日本海沿岸のエビかご漁が序盤に壊滅的な漁模様に見舞われた事態を受け、道総研中央水産試験場が余市郡漁協のエビかご船団と連携し、4月中旬と下旬に海底調査を実施した。漁獲減の要因を巡って、日本海の漁業者らは冬場に回遊、大量死したイワシが海底に沈んだため、かごの餌に付かない状況を推察。調査では海底にイワシの死がいを撮影できず、因果関係を特定できなかったが、7月に行われる引網調査の結果などを踏まえ、不漁原因の究明を目指す。


掲載日:2022.05.16

陸奥湾半成貝ようやく歩留まり上昇か

半成貝の出荷作業。5月に入り歩留まりは向上している(5月10日、東田沢漁港)


 青森県陸奥湾で半成貝の水揚げが最盛期に入った。成育状況は昨年に続きやや小ぶりで、歩留まりも低水準だが、5月には例年並みの数値に上昇しており今後の成長が期待される。県漁連によると4月1日~5月9日時点の累計水揚量は、前年同期比横ばいの1万5300トン。11日以降17日間で平内町漁協浦田、小湊地区が各千トン、同じく東田沢地区、外ケ浜漁協蟹田地区が800トンの水揚げを予定している。


掲載日:2022.05.16

福島吉岡漁協、やわらか昆布生産


 福島吉岡漁協のコンブ養殖業者13軒がつくる「やわらか昆布」の生産が終盤を迎えている。春の薄く軟らかい促成の間引きコンブを乾燥させたもの。今季は乾燥機に使う燃料価格が高く、湊勝廣福島地区昆布生産部会長は「なるべく天日で乾かすように対応している」と話す。
 煮物やおでん、炒め物などにお薦めのやわらか昆布。今季は3月中旬に生産を開始した。
 水揚げした間引きコンブを天日干しした後、乾燥機に入れて仕上げる。湊部会長によると天日干しでは風や日照などその日の天候状況によって乾燥時間を調整、日差しで色が変わらないよう留意する。乾燥機では温度を40~45度に設定し扇風機で風を循環、天日での乾き方に応じて2~3時間乾燥させる。その後規定の長さに裁断・選別。不純物なども取り除き良品出荷に注力する。
 湊部会長は「今季は株に付く本数が多く生産数量は多くなりそう」と見込むとともに「色目など品質的にも上々」と自信を持つ。


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