宮城県の魅力発信動画サイト「みやぎ12人の侍゜ズ(サプライズ)」に、一般社団法人ほやほや学会(事務局・石巻市)の田山圭子会長が出演している。「宮城の宝物『ホヤ』と出合って人生が変わった」と田山会長。普及・啓発活動で得た手応えをかみしめながら、一層の認知度向上へアピールを続ける。
鵡川漁協厚真地区の澤口研太郎さんは、来年夏にも前浜で漁獲したホッキのオイル漬けを商品化する考え。自宅敷地内に工場を整備する計画で6次産業化を推進する。缶詰以外での製品化を模索。「ホッキより水分が多いカキでオイル漬けの商品が販売されており、ホッキの商品化も可能だと考えた」と話し「結果的にオリーブオイル漬けの試作品が味付けなどがうまくいった。知人に食べてもらったが、評判が良かった」と手応えを示す。
北海道の秋サケ定置は昨年より高値でスタートした。特に卵需要のメスが鮮明で、出足から各地で軒並みキロ千円超。国内外含め昨年産の供給過少などから親、卵とも在庫払底で漁期入りし、上昇基調の生産環境。平成以降最低の来遊予想下、水揚げは日高、釧路・十勝、根室を中心に不振の滑り出し。今季も原魚の供給状況は厳しい様相だが、サンマなど他魚種を併せて今後の漁況、海外産の搬入動向などに商戦の行方がかかっている。
渡島噴火湾で稚貝の本分散作業が始まった。鹿部、砂原、森漁協と落部漁協の一部が9月頭から地元産中心にスタート。昨年同時期に各地で散見された空貝はほとんど見られず、数量も十分に確保している状況。成長も平年並みで「順調そのもの」と着業者。秋に多発する台風に警戒しながら作業を進めている。長万部、八雲町漁協は9月中旬から開始する予定。
道昆布漁業振興協会が取り組む増産対策「どぶ漬けロープ設置試験」は、2020年度に生育調査が終了した6漁協7地区のうち戸井、厚岸、広尾、歯舞の4漁協で順調に生育、効果が確認された。
苫小牧漁協のスルメイカ漁は外来船が集結、昼操業が中心で2日には全体日量が約4千箱とまとまった。着業者は「最近は切れた感じもあるが、苫小牧が一番獲れている」と話す。
宗谷漁協のコンブは自由操業で出漁、漁は終盤を迎え、多い着業者でこれまでに40回以上採取している。実入りなど生育面は漁場でばらつきがあり、着業者は「下側で良く上側が芳しくない」と言う。
噴火湾のエビかご秋漁が始まった。序盤はボタンエビの入る場所が少なく、渡島3単協(砂原・森・落部漁協)とも好漁場に集中し船間格差が開いている状況。大半が1隻日量100キロ未満となり、好漁年と比べ苦戦を強いられている。組成はメス中心でキロ3千円台と昨年より高値発進となった。
船泊漁協(大石康雄組合長)が建設を進めていた「鮮魚凍結施設」がこのほど完成した。凍結能力を1.6倍に増強。既存施設と合わせて日量50トン程度のホッケの水揚げに対応できる体制を整えた。冷凍品質の安定・向上を図り、ブランド力の強化につなげていく。
国土交通省は、「海の次世代モビリティ」の日本沿岸・離島地域における新たな利活用を推進する実証事業に、ASV(小型無人ボート)を用いたウニの効率的な駆除や、海洋ごみの調査効率化を図るシステムの実用化に向けた取り組みなど6件を選定した。高齢化・過疎化による担い手不足、老朽化が進むインフラの管理、海域の自然環境劣化などの課題に対し、次世代技術による新たな利活用法の検証を始める。