岩手県の第三セクター、岩手県産株式会社(矢巾町、岩間隆社長、電話019・638・8161)が販売を手掛ける「サヴァ缶」シリーズの売れ行きが好調だ。洋風の味付けや、おしゃれなパッケージデザインが受けて発売7年目で累計販売数700万個を突破。14日にはシリーズ第4、5弾となる2商品が発売された。東日本大震災後、国産のサバを使い、三陸の水産業を元気付けようと始まった事業が成長を続けている。
岩手県や県漁連など主催の「復興シーフードショーIWATE」が13日、盛岡市で開かれた。県水産加工品コンクールに30社・団体が計116品を出品。最高賞の農林水産大臣賞に株式会社ひろの屋(洋野町、下苧坪之典社長、電話0194・65・2408)の「洋野うに牧場の四年うに『UNI&岩手産バター スプレッド』」が輝いた。
鹿部漁協のゴッコ刺網が苦戦している。1軒当たりの日量は前年同期の3割程度。薄漁を映しメスはキロ400円台~300円台の好値を維持しているが、着業者は「水揚げが少な過ぎ」と肩を落としている。
終盤に入った北海道産マダラ商戦。昨季に続き礼文や余市など日本海側沿岸が盛漁となり、水揚げが伸びている。ただ、供給過多で加工筋が買い余す局面も見られるなど魚価安が常態化。加工需要の停滞に連動する形で、札幌市中央卸売市場の生鮮相場も低調に推移している。
日本海沿岸のニシン刺網が2月に入り盛漁を迎えている。1月のハシリは不振だったが、下旬ごろから各地でまとまりだした。石狩湾漁協では2、3日と連日の100トン超え。増産で浜値が下落し、着業者は頭を悩ませている。
加工貝(2年貝)出荷が始まった渡島噴火湾6漁協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)は、A貝の規格を8センチ以上から9センチ以上に引き上げた。冷凍両貝の在庫を抱える中国側の意向を踏まえたもの。B貝は8センチ~9センチ未満、C貝8センチ未満の3区分としている。
浜中町の株式会社北産(和田英雄社長)は浜中産コンブで作る「キリタップ昆布物語」シリーズの新たなブランド「昆布だし」を昨年9月から販売している。11月にローソンの商品アイテムに登録されたのを皮切りに、今後はセブンイレブンでも取り扱いが予定されるなど早くも販路拡大の勢いをみせる。
白糠漁協のタコ縄漁は資源が安定、漁開始の12月から1月末までで前年同期を11%上回る223トンを水揚げした。タコ縄部会長を務める山田明理事は「1月に入ってから漁場に関係なく全体的に漁がみえた」と言う。ただキロ平均単価が25%安の457円に下げ、金額は17%減の1億184万円と伸び悩んでいる。
合成樹脂製品の製造・販売を行う仁礼工業株式会社(東京都、仁礼洋介社長)の商品は浜での活用が広がり始めている。もともと建設業界や海上自衛隊などの設備工事で普及。過酷な環境下での作業を支えてきた実績がある。一部の製品は漁具販売業者を通じて延縄業者から反響が出てきた。
「ほや販路拡大プロジェクト推進チーム」(事務局:ほやほや学会)は1日、関東・宮城の150店舗を超える飲食店と連携して「冬に食べようほやフェア」を始めた。旬の夏以外にも通年商材としてのホヤの魅力を掘り起こすことで、国内での消費拡大を目指す。29日までの1カ月間で繰り広げる。