道漁連は4日、道昆布事業協同組合の総会で、本年度の道内コンブ生産予想を昨年度実績(1万5161トン)比10%減の1万3711トンと発表した。過去10年平均(1万6556トン)と比べると17%下回る。道南や道北島かたの天然は一部を除き繁茂状況が悪く、終漁した道東さお前は昨年を下回る生産が見込まれている。
オホーツク海けた引の北部(宗谷管内)、南部(オホーツク管内)合わせた漁場造成を含む6月末水揚量は10万8750トンとなった。計画達成率は37%。沙留が5割、宗谷、猿払村、紋別の3単協が4割超え。歩留まりは13%台に上昇したが、組成は3Sまたは5S主体と差のある状況。値決めはキロ190~120円と開きがあり、300円台を付けた浜もある。
礼文・利尻島産を中心に海産物など北海道の食を全国に売り込む札幌市の株式会社レブニーズ(鹿内茂光社長、電話011・738・6000)。品質、鮮度、おいしさなどの基本項目に加え、生産者の思いやストーリーなどの商品背景を写真やパッケージで表現。オリジナルブランド「島の人」で売り出す商品戦略を展開している。
宮城県漁協は6月28日、通常総代会を石巻市で開催した。昨年度は事業利益が赤字に転じたが1億7000万円の剰余金を計上したと報告。本年度は引き続き販売力強化に力を入れるとともに、種苗生産体制への取り組みやASC認証の積極的な取得などを計画。丹野一雄会長はあいさつで、経営管理委員会制度から理事会制度への移行に触れた。
岩内郡漁協のスルメイカ釣漁は、6月末から7月頭にかけて外来船が集結し全体の日量も増加した。ただ船間差のある漁模様。岩内郡漁協所属・第五十八清寿丸で操業する西澤英美理事は「群れは広範囲だが厚くはない。良い場所は一角だけ」と話す。サイズは30尾入れが主体。「まだ小さいが徐々に大きくなっている」と実感する。
首都圏を中心に「寿司 魚がし日本一」をチェーン展開する株式会社にっぱん(東京都)は「発酵熟成鮮魚」を使った握りずしの販売を7月の期間限定で始めた。特別なシートを使用して熟成させた魚を仕入れから加工、配送、販売まで一気通貫で行うのはすしチェーン業界で初の取り組み。
水産研究・教育機構東北区水産研究所沿岸漁業資源研究センター(岩手県宮古市)の二階堂英城センター長は1日、宮城県石巻市の石巻商工会議所で講演し、石巻地域に適した陸上養殖としてサバを推奨した。
宮城県とJR東日本グループの株式会社鉄道会館は1~2日、朝採れのホヤを新幹線で仙台駅から東京駅まで輸送し、隣接する商業施設「KITTE丸の内」のイベントスペースで販売した。東京駅エリアの飲食店6店舗では朝採れホヤを使用したメニューを提供し、認知向上と国内消費拡大に取り組んだ。
渡島噴火湾の毛ガニかご試験操業は、昨年より多い日産ペース。砂原漁協を除く4単協は先週末で許容漁獲量(ノルマ)に達した。組成は小主体でキロ3000円台。大は高値7000円台と堅調だ。