玉冷の2017年度3月末在庫は、適正範囲内の3400トンとなる見通しだ。内販は流通価格の下方修正が奏功し昨年を上回る消化。輸出は米国中心に後半伸びた。
米穀卸大手の神明(神戸市)と、サバ料理専門店を運営する株式会社鯖や(大阪府豊中市)は2日、共同出資で飲食経営・販売事業を運営する新会社「株式会社SABAR PLUS」を設立した。既に業務提携し、新社名と同じ名の飲食店を展開していたが、分社化することで出店を加速させる。
青森県の津軽海峡でウニ漁が活発化してきた。大間町の大間、奥戸両漁協はかご漁獲で殻付出荷し、合わせて4~5トンに上る日もある。だが例年同様、激しい身入りの差が価格を大きく左右し、水温が上がるこれから身入り上昇に期待がかかる。これまで、大間の新根海域漁獲の価格が破格、高値はキロ4000円を超え昨季の2倍以上だ。
北見市常呂の株式会社しんや(新谷有規社長、電話0152・54・2181)は、北海道産食材に特化した商品シリーズを新たに打ち出した。ロングセラー商品「帆立燻油漬」をはじめ長年手掛けてきたホタテ加工品以外は、道内他メーカーの得意商品で構成し、共通パッケージで訴求効果を生み出す販売戦略。乾珍味と総菜の2つのカテゴリーで販売に臨んでいる。
余市郡漁協のカレイ刺網漁は、アカガレイが3月上旬に盛漁期入り。例年より1カ月早く、3月の水揚げは昨年の3割増。一方、キロ平均単価は2割安で推移している。
三陸のイサダ価格が高騰している。宮城県の不漁が響いてキロ150~120円前後に上げ、漁が上向いても宮城、岩手両県とも修正なく高値張り付き。女川では2日、高値が157円となった。不漁と予想を超える高値で関係者は困惑気味だ。
常呂、湧別漁協のニシン刺網が3月中旬から好調だ。目合い2.1~2.3寸で日量1トン以上の船も。ただ全道的な好漁で値崩れ気味。切り上げる着業者も出てきた。
森町に新しい海産ブランドが誕生した。七福神・布袋(ほてい)さまのおなかを思わせる大粒のカキ、その名を「布袋牡蠣」と命名し森漁協の岩村和俊さんが今年から本格的な出荷を始める。岩村漁業部を法人化し4月に株式会社イワムラ水産を設立、6月には生食用に対応した加工場が完成する。6次産業化のスタートラインに立った岩村さんは「身入りの良いぷっくりとしたカキが出来上がった。生産量も販路も拡大して全国展開を目指したい」と自信を見せる。
北斗市のトナミ食品工業株式会社(利波英樹社長、電話0138・48・1234)は、新たにニシンの加工に乗り出した。オホーツクとロシアの索餌系を原料確保し、刺身商材を中心に販路開拓を進めていく。併せて一昨年から加工に着手した野菜に水産物を組み合わせた冷凍食品の商品展開にも取り組んでいく。
釧路昆布普及協議会(山﨑貞夫会長)は2月下旬、沖縄のスーパーで販促活動を展開した。釧路管内の女性部長ら7人が株式会社サンエーの旗艦店「メインプレイス店」を訪れ、各種昆布製品を店頭販売するとともに試食も提供。食べ方なども伝えながら釧路産昆布をPRした。