根室海峡のけた引漁が6日、新年の操業を開始した。尾岱沼漁港水揚げ分の平成29年計画量は前年実績比28%減の1万8900トン。巽沖はじめ各漁場で減産の見通し。浜値はキロ340円程度。歩留まり低下で昨年より100円ほど弱含み。
神奈川県三浦半島の食の魅力を伝える「猿島海畑活性化研究会」による猿島ワカメの新芽収穫と販売が、10日に始まった。
猿島は、同県横須賀市にある無人島。東京湾最大の自然島で、島の大半を猿島公園として、市が整備している。
米大統領選は敗北を喫したが、東京都知事、民進党代表など昨年は“女性初”が世間をにぎわせた。安倍政権の「働き方改革」でも女性の活躍推進が掲げられている。水産業界に目を転じると、男性が多い産業とみられがちだが、漁業、水産加工など各現場を女性が支えている。水産業界を盛り上げる「女性の力」にスポットを当てた。
漁業の担い手不足が全国的に深刻化する中、宮城県は6月、確保・育成を目指し「みやぎ漁師カレッジ」の開講を予定する。7カ月ほどの研修とその後の国の支援事業により、新規就業者を増やす。一方、1月29日には石巻市の事業により東京で「水産業リクルートフェア」が開催される。民間では定置漁業・大友水産㈱(東松島市)が3人を育成中で注目される。
活じめなど鮮魚の差別化出荷が全道各地に広がる中、産地や魚種などの拡大と併せて、販促物のタグやステッカーも多種多様なデザインが登場。生産者や産地仲買が買い手の目を引くように絵柄や形状など工夫を凝らしている。
例えば形状では長方形、円形、ひし型が中心だが船、地形を模した形状もある。多数のタグ付きの鮮魚が並ぶ札幌市中央卸売市場の売り場を見流しても目を引く。
北海道沿岸では主力魚種の水揚げが減少傾向の一方、従来見慣れなかった南方系の魚が獲れている。市場流通にあまり乗らない未・低利用魚と併せて末端で食材に利用できる埋もれた資源も少なくない。小売店、飲食店の“珍魚”活用例を紹介する。
移転延期など何かと話題になった築地市場だが、東京都の中央卸売市場はそこだけではない。大田区東海にある大田市場は、取引量こそ築地に座を譲るが、個性的な仲卸が顔をそろえ、日々商いに精を出している。築地市場の豊洲への移転を見越し、大田市場と取り引きを検討する事業者も少なくない。仲卸には地元勢のほか、道内関係者も参入。IT関連会社も加わるなど、その個性をいっそう際立たせている。
札幌市中央区(ススキノ)にある「BAR一慶」の本間一慶社長は昨年、厚岸でカキ養殖を営む中嶋均さんと連携し「厚岸海底熟成プロジェクト」をスタートさせた。ウイスキーを中心とした洋酒を海底に沈め、潮流などによる海中の微振動で味や香りが変化するかを確認していく。熟成1カ月後の試飲では「味わいがまるくなっていた」と感想を話す。
魚槽の投入氷など秋サケの冷却でも活用されているシャーベット氷。定置業者は魚体を隙間なく包み込む微細氷で水揚げ直後に「氷じめ」し、高鮮度出荷に努めている。道立工業技術センター、室蘭漁協などの研究グループは、従来科学的情報が乏しかったシャーベット氷冷却後の魚体品質を検証。鮮度、衛生指標をもとに「初期冷却」の効果を明らかにした。
本州の出荷は12月中旬段階で比較的順調、かつ北海道の生産量も例年並みに推移した。本州産を扱う量販店が増えたこともあり、道内主力・サロマ湖産の浜値はむき身がキロ千円前後と弱含み。荷動きは順調なことから、北海道内の産地では1月以降の浜値持ち直しに期待している。