ひやま漁協乙部地区では、稚ナマコの中間育成で海洋建設株式会社(片山真基社長、岡山県倉敷市)が製造・販売する魚礁「貝藻くん」を活用している。海中に垂下した育成器の真下に沈設。育成器から落ちた稚ナマコの隠れ場や餌場とし、二段構えで種苗の安定生産を図り、資源増大につなげていく。
宮城県水産技術総合センター気仙沼水産試験場の竣工式が8日、同試験場で開かれた。県北部海域の調査研究、技術指導の拠点として地域漁業の復興加速をけん引していく。「オープンラボ」で漁業者のワカメ、ホヤなどの種苗生産を支援、ワカメ高温耐性品種の作出やイガイの人工種苗生産などが期待される。
昆布森漁協の春定置でトキサケが好漁だ。ハシリから獲れ、6月7日現在の累計漁獲尾数は6万3500尾に。竹川繁サケ定置網漁業部会長は「多少の切れ間はあるが、大きく切れることはない」と説明。魚体は「小さい」という着業者が多く、平均目廻りは昨年を下回る。
ひやま漁協瀬棚地区の底建網は5月下旬からヒラメの水揚げが伸びてきた。加えてウマヅラハギやイナダといった近年水揚げが増加傾向の魚種もまとまっている。
釧路市漁協の刺網船3隻は、サメガレイの活じめ出荷に取り組んでいる。えらと延髄切りで血抜き処理を徹底。船に冷水機を搭載するほか、荷造りで窒素氷を活用、鮮度保持にも余念がない。「極(きわみ)」ブランドで流通、出荷先の札幌市中央卸売市場で定着するほか地元・釧路でも浸透してきたという。着業者は「価格は野じめの1.5~2倍」と手応えを感じる。
「100年キャンペーン・森を守り海を豊かに」を本紙面で展開する(株)水産新聞社(永原巻鋭社長)は5月26日、道女性連中心に全道各浜で推進する植樹運動に役立ててもらうため、公益財団法人北海道漁村振興協会(川崎一好会長)に30万円を寄付しました。
本紙は、各地で展開される「お魚殖やす植樹運動」をはじめ、魚にやさしい河川の復元などを応援しようと、平成13年3月にキャンペーンを開始。水産関連各企業・団体から協賛広告をいただいて、毎月1回のペースで掲載しています。今回、その掲載料の一部を寄付させていただきました。
協賛企業・団体(平成27年6月~28年5月)=(株)土肥富、(株)永楽、バッセル化学(株)、北海道農材工業(株)、山﨑林業(株)、北海道漁業協同組合連合会
湧別漁協所属・第三十六栄進丸(1.8トン)の斉藤進さんは5月中旬から6月、サロマ湖内でサヨリの浮網漁に着業する。「網の刺し方は人それぞれ」と話す斉藤さんに漁具・漁法を聞いた。
湧別漁協のサヨリ漁が5月後半に始まった。浜値は昨年に比べ弱含みの傾向。水揚げは1隻100尾前後と少なめ。着業者は盛漁期となる6月の好漁に期待している。
5月25日に札幌市内で開催された第22回全国ホタテ大手荷受・荷主取引懇談会で、道漁連の大谷内優営業第一部長が「ほたての生産・流通動向等について」と題し講演した。今季のオホーツクは歩留まり、アソートが良好で玉冷が昨年並みの生産量となった場合、輸出・内販合わせ2万トンの消化を想定。ボイル販売は陸奥湾産ベビーの増産も予想され苦戦を強いられる可能性に言及した。
函館市尾札部町の能戸フーズ株式会社(能戸圭恵社長、電話0138・63・3211)は、南かやべ産がごめ昆布を使用したしょうゆが看板商品。塩分を抑え、がごめ昆布のうま味を効かせ、素材の味をより際立たせる。普段使いのほか、口コミで中元、歳暮、土産品需要も広がっている。4月の「日本ギフト大賞2016」で都道府県賞の北海道賞を受賞、北海道を代表するギフト商品に選ばれた。