えりも以西海域栽培漁業振興協議会は、10、11月、札幌のホテルなどにマツカワを無償提供し、宿泊客に食べてもらうイベントを初めて開く。旅行専門誌ともタイアップし、情報発信。マツカワの知名度アップと消費拡大につなげて、魚価向上を目指す。
釧路のスルメイカ釣漁は、出足から前年を上回る水揚げで推移、ピークの8月後半は100隻以上が集結し、3万箱を超える日もあった。釧路管内いか釣漁業協議会のまとめによると、1日現在で前年同期比4.2倍の2318トンを水揚げ。ただ、8月末ごろから道東太平洋各海域に漁場が形成され、釧路に集結していた船が各港に移動。花咲を中心に釧路、広尾など各港に散らばり操業している。
シケが多い冬場の日本海は、天候の回復を見計らって操業、短時間で水揚げしなければならない。特に近年は冬季に異常気象でシケが連発し、漁業経営を圧迫する中、神恵内村川白地区の和光丸(4.9トン)の阿部正行船主は、4~5時間で操業できる「カスベ掛け延(はえ縄)」に着業。カスベ、ソイ、アイナメなどを水揚げし、収入確保に努めている。漁具・漁法を聞いた。